江戸時代中頃の役人のお話です。

榊原小四郎は尾張藩の藩士で
もう戦など無くなった時代では 藩士は刀の替わりに
筆を持つようになり 主に室内でのお役所仕事をするようになったようだ。
よく時代劇で見かける 机をずらりと並べている ああいう形態だったようで。
御松茸の仕事は 上役の書いたものにチェックを入れる作業で
ちゃんとした文章も書けない上役をさげすんでいるので
上役には煙たがられているらしい。

そのせいか
彼は「御松茸同心」に任命される。
国表の松茸山の管理をする~いわゆる左遷のようだ。

・・・とぶつぶつ文句を言いながらも
彼はその職務に真面目に取り組むことになった。

ドラマティックな展開も 笑い転げる場面もないが
本当に松茸山の情景が目に浮かんでくるようだった。

TVの「暴れん坊将軍」では徳川吉宗に敵対する悪者として登場する
尾張宗春だが ここでは民にも人気のある人物として描かれているのが
面白かった。
小四郎の義母である稲や父の仕事仲間であった 「三べえ」達も
楽しく描かれている。

この小説を読んだ後で
車内で 尾張弁に出会い 一人で思い出し笑いをしそうになった。

私は松茸 大好きだけれど
近年 ほとんど口にできなくなったなあ。。。