M・C・ビートンの作品では これまで
「アガサ・レーズンシリーズ」を読んできたが
これは別のシリーズで
19世紀のロンドンの高級住宅街の屋敷の使用人たちと
その屋敷に滞在する人達の物語だ。

この作品では 二人のお嬢さまが登場してくるが
どちらも現代でも通用するような 勇敢で知的な女性たちである。

当時は メイフェアの古い屋敷が 「シーズン」と呼ばれる
社交界のパーティなどが開かれる時期だけ
貴族などの金持ちに貸し出されたそうだ。

この屋敷は不運の烙印が押されており 貸し出し価格も安いので
それなりの階級の人しかやってはこない。
屋敷の持ち主である公爵の代理人は強欲な男で
使用人たちは安い賃金で雇われ、腹黒い代理人に弱みを握られていて
他の屋敷に移ることもできず そのせいで 彼らは一致団結している。

お嬢さまと使用人たちが活躍する楽しい作品だった。
これからの 翻訳作品が待ち遠しい。(原作は6作まで発売されているようだ)