門井慶喜の作品はたくさん読んできたが
どれも明るい作品だったので 油断していた。。。

これは シビアで重いテーマの作品であった。
読み始めても どういう展開をするのはまるでわからない。

主人公「時島一雅」は 祖父・父共に有名な日本画家であり
本人も美大を卒業しているが 父・祖父達の重荷につぶれそうで
今は 「有限会社ペット・ペインティング」の社長であり
絵画制作師とも名乗っている。

彼はネットであるブリーダーと知り合う。
そのブリーダーは 真っ白なダルメシアンを飼育している。
ダルメシアンとは あの百一匹ワンちゃんにも登場する 白地に黒いスポットのある犬だ。
だから 真っ白なダルメシアンは変種なのである。

さて これからは 書いてしまうとネタバレになるので
自分の記録しては書いておきたいものの~
やはり やめておこう(笑)

意外な展開になっていく。(悪い方へ)

ありえない話でもないので 読んだ後も
不安感が残る作品だった。