姫野さんの作品は これまでもいくつか読んできて
一風変わってはいるけれど なぜか気になる作家さんだったが
そうなんだ~この作品は直木賞受賞作らしい。(知らずに読んだ)

主人公は 風変わりな両親に育てられた 女の子イクちゃん。
彼女の5歳から 49歳までが描かれていく。
そのかたわらには いつも犬がいて
そして 彼女の生きてきた昭和の時代が 生き生きと描かれている。

あまり楽しそうな場面はない。
突然割れたり(切れる)父親に怯え
中学生になってもブラジャーを買ってくれないへんな母親にも馴染めず
東京で一人暮らし(ほとんど下宿)してからが
少しだけ 自由な暮らしができるようになった。
だから 暗いモードが流れているのだけれど
彼女は決して 悲観ばかりして嘆いているのではなく
淡々と自分の定められた人生を歩んでいる。。。

自伝的要素が強いそうだが
たしかに 読者を引きつける魅力がある
小説らしい小説だと思った。

同じように昭和の時代を生きてきた私なので(私の方が少し年上だけど)
ここに登場するテレビ番組や出来事など共有できる部分も多い。
実家でもずっと犬を飼っていたので
その犬たちを 懐かしく思い出した。

ララミー牧場
逃亡者
宇宙家族ロビンソン
インベーダー
鬼警部アイアンサイド
バイオニック・ジェミー
ペチコート作戦
ブラザース&シスターズ