お仕事小説アンソロジー

6名の若手作家さんの作品集で とっても楽しい。

「ウェイク・アップ」 大崎 梢
  
  一時は人気絶頂だった漫画家が 落ち目になり
  別の仕事につくことも考えるが…
 
「六畳ひと間のLA] 平山瑞穂

  英語の通信講座の講師が主人公で
  中年男性の生徒に 質問コーナーでは
  やや問題ありの生徒だったが
  あるとき 待ち伏せされてしまう。
  結末は ほろ苦いが それでも温かい。

「金環日食を見よう」 青井夏海

  小さなプラネタリウムが 改修され 映画の上映だけになり
  星空投影が廃止になるという・・・
  でも プラネタリウムを愛する従業員やバイトたちが
  親子で金環日食を見るお泊りツアーを提案するが…
  
「イッツ・ア・スモール・ワールド」  小路幸也

  かつては デパートのウインドーのディスプレイをまかされていたが
  今では 町の小さなお菓子やさんの仕事しかしていなくて不満に思っているが…

「わずか四分間の輝き」  碧野 圭

  フィギュアスケートのファンでもある フリー・ライターが
  自分の知っている選手の内輪話を 雑誌に取り上げるように
  言われるが とてもそんなことはできなくて…

「終わった恋とジェット・ラグ」 近藤史恵

  ダイエットにも語学習得にも成功しツアーコンダクターになった私は
  元彼の新婚旅行の担当になってしまう…


どの作品も 働く若い女性が主人公で
色々悩みながらも 前向きに生きていく様子が描かれていて
遠い昔にちょこっと働いただけの私にも 楽しい思いが伝わってきて
さわやかな読後感だった。