つわり対策コンサルタントのエミです
あなたのつわり対策方法、効果を実感出来ていますか
もしなかなか症状が改善されない場合には、あなたの症状や体質にぴたりと合った方法なのかどうかを今一度検証してみましょう
Photo by AkinoAnn
安全な妊娠・出産に関する国際的権威であるデニス女史の著書の中に、ある妊娠18週の女性の例が登場します。
この例から、つわりへのアプローチにおけるヒントが見えてきます
― 妊娠18週の女性が来院し、未だつわりが酷く、絶えず吐き気がすると訴えました。症状は午後と夕方とくに悪化するそうです。
助産師から以前生姜を摂取するようアドバイスを受けたため、ジンジャービアを飲み生姜ビスケットと生姜の砂糖漬けを食べているそうですが、むしろ更に症状が悪化してしまったとのこと。それは、生姜入り菓子に一緒に含まれる多量の砂糖やジンジャービアに含まれる微量のアルコールのせいだろうと助産師は指摘しました。
この女性は冷たい飲み物や食べ物を摂取したい気分とのことで、それは体内の多すぎる「熱」を無意識に減らそうとしているのだと考えられます。
そこで、彼女はペパーミントティーを飲みシュガーフリーのペパーミントをしゃぶることを提案されました。それから1週間、嘔吐が無くなり、吐き気を感じない時間が大幅に増え、これなら耐えられると感じられるまでになったそうです。
しかしながら、これはペパーミントの効果なのか、生姜を摂取しなくなった効果なのか、症状を的確に確認してくれる専門家の存在による疑似薬効果なのか、特定するのは難しいです。
(筆者エミ訳)
Denise Tiran 『Nausea and Vomiting in Pregnancy: An Integrated Approach to Care』(2004, Churchill Livingstone )
ISBN-10: 0443073929
ISBN-13: 978-0443073922
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妊娠18週でもつわりの症状が酷いというのは、一般的に見てかなり長期化しています
それが、症状や体質から対処法を再検討しアプローチを変えたところ、症状がかなり緩和されていますね
結局何が原因で何が効果的だったのかはっきりしないとのこと・・・
もしかしたら全ての原因が重なっていたのかもしれませんし、どれか1つだけがこの妊婦さんにとっては重要であとはどちらでも変わらなかったのかもしれません。
なんだかスッキリしませんが、つわりの症状が治まったのなら、原因や効果的だった方法を突き止めることはあまり意味がありません。
それはあくまで手段であり、目的ではないのです
考えられる原因全てに対してアプローチをする、つわり対策においてとっても大切です
結果的に何が効いたのか分からなくても、とにかく辛い状態を抜け出せたらそれでOKなのです。
生姜について詳しくははこちら:
* つわり対策で「生姜」を摂取する前に知っておくべき注意点
ペパーミントについて詳しくはこちら:
* 吐き気や消化不良、胃もたれに最も効果的なメディカルハーブ
「熱(陽)」「陰」について詳しくはこちら:
* つわり対策に生姜を試したけれど、ダメだったあなたへ
あなたも、信頼できる医師や助産師さん、その他つわり対策の知識が豊富な専門家に頼りながら、色々な対策を試しつつ、是非自分自身に合った対処法を見付けられますように