ある方からサプリの安全性についてご質問を頂きました
1つは妊娠中の摂取量について、もう1つは国産で無い点についてです。
妊娠中はどんなものでも安全面が気になるものですし、気にすべきものでもあるので、是非この場を通じて共有させて頂きたいと思います。
まず、過去の記事に記載したものはそちらをご参照下さい。
・サプリの品質の違い と 妊娠中に注意すべきビタミン >
・妊娠中のビタミンの摂取量と上限量 >
by learningexecutive
今回は、ミネラルについてです。
ちなみにミネラル(無機質)とは、五大栄養素の1つであり、生きていく上で不可欠な元素です。
そして今回も18歳~49歳までの妊婦さんにとって、不足とならないであろう目安量(AI/RDA)と、上限量(過剰摂取による健康障害が起きない最大限の量)などについて、日本の国立研究所の数値をもとにご紹介します。
ミネラルの摂取量と上限量
・カルシウム:650mg → 上限 2,300mg
※統計的に日本人は慢性的にカルシウムが不足しています。通常の食品から女性は平均497mg+補助食品から平均8 mg摂取しています。
・鉄: 8.5~9.0mg(妊娠中期以降+15.0mg) → 上限 40mg
※鉄は妊娠中に要求量が増えるため鉄不足による貧血が多く見られます。一方、鉄を多く含むサプリメントを過剰摂取すると、便秘や胃腸障害を起こす可能性があります。
・ヨウ素:240ug → 上限 2,200ug
・マグネシウム:310~330mg → 上限 (-)
・亜鉛:11mg → 上限 35mg
・セレン:30ug → 上限 220~230ug
※セレンは慢性的に過剰摂取すると、爪の変形や脱毛、胃腸障害などがみられるため、サプリメントなどで摂取する際は過剰摂取に注意する必要があります。
・銅:0.8mg → 上限 10mg
・マンガン:3.5mg → 上限 11mg
・クロミウム(クロム):30ug → 上限 (ー)
・モリブデン:20~25ug → 上限 450~500ug
・カリウム: (ー) → 上限 40~80 mEq (1,560~3,120mg)
尚、上限量が「(-)」となっているものは大量に摂取しても毒性がない(あるいは低毒性で吸収率が低く速やかに体外に排出されるため健康被害がほぼみられない)ことが報告されています。