![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/026.gif)
妻のつわりもピークを過ぎましたが、以前はよく「胃からボコッポコッと込み上げてくる」という症状を訴えていました。
まさに胃からの逆流ですね。
こうしたつわりの症状を訴える方は結構多いのではないでしょうか?
by jpalinsad360
その原因の一つに、妊娠ホルモンの影響による胃腸の弱まりがあげられます。
逆流性食道炎のように、胃と食道の間にある逆止弁が弱まり逆流しやすくなる、というお話は、耳にされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
けれど、実はそれだけではありません。
通常は1分間に3回程度行なわれるという、胃のぜん動運動の乱れ(頻度、速度、強さ、方向)が、こうした逆流や吐き気を招いている、とも考えれているのです
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/089.gif)
この胃の運動のリズム異常(正常波の出現が少ない)は、胃潰瘍や機能性消化不良等の胃の疾患を抱えた患者さんだけでなく、摂食障害や2型糖尿病の患者さん、さらには健康な人であっても心理的なストレスや乗り物酔いなどでも発生することがわかっています。
そして、つわりでも・・・
つわりによる吐き気を訴える14人の妊婦を対象に、胃徐波のリズム異常に関する研究が行われました。(Jednakら、1999)
その結果
・空腹時にはリズム異常が増え、軽度から中等度の吐き気を訴える女性も増加
・炭水化物と脂肪中心の食事やノンカロリーの食事に比べ、同カロリーでタンパク質中心の食事の方が、リズム異常や吐き気が大きく軽減した
・液体の食事は固体よりもリズム異常を減少させた
つまり、タンパク質中心の食事をこまめに摂ることで、胃のリズム異常が減り、ひいては吐き気や逆流も楽になりやすい、ということです。
ちなみに、タンパク質以外にも、胃のぜん動運動のリズム異常を予防、改善するものとしては、生姜や香辛料の摂取が報告されています。(Lienら2003)(永井ら2009)