ある方からご相談を頂いたため、改めてつわりの重症系である「妊娠悪阻(HG)」について詳しく調べ始めました。
HGは全妊婦の1%未満にみられ、母子ともに命の危険を伴う重篤な症状です。早期に適切な医療処置を行なうことが最も大切とされています。
HGの予防やセルフケア対策は、つわり同様原因が一つではないため一筋縄ではいきませんが、悪化するリスクを減らすことは十分可能だと信じています。
今回はまず、こうした妊娠悪阻(HG)の原因について見ていきましょう。
(順不同です。)
pregnancy by luca_76
1. hCGやエストロゲンなどのホルモン
妊娠初期に増加する、hCG、エストロゲン、プロゲステロンといったホルモンの影響について、多くの理論が存在します。
2. 心理的な要因
不安や不満、無力感、うつ感情などを強く抱くとHGに繋がりやすいです。
HG患者の70%で血清チロキシンの数値の増加がみられました。
4. 胃の神経筋の機能障害
胃の機能不全が、十二指腸の内容物の逆流と吐き気や嘔吐を招きます。
5. 栄養素の欠乏
HGの患者には、ピリドキシン(ビタミンB6)と亜鉛の欠乏がみられます。
6. 免疫細胞の過剰活性化
子癇前症とHGの患者の血液や尿で、NK細胞や胸腺外T細胞の活性化が顕著にみられました。
7. 前庭障害
平衡感覚を司り脳の嘔吐中枢ともリンクしている内耳の前庭障害が原因かもしれません。
8. ピロリ菌
20代の4人に1人が感染しているとされ、慢性胃炎や胃潰瘍、胃ガンにも繋がるピロル菌を保持していると、HGが悪化しやすいようです。
9. 進化保護メカニズム
10. 嗅覚過敏
妊娠による過剰に敏感になる嗅覚が、吐き気のスパイラルを生み出します。
他にも色々ありますが、とりあえず今回はこの辺で。