さて、司会をやっていて困るのが、お題のやめどきです。
場の雰囲気や回答者の手の挙がり具合にもよりますが、
1問につき10分、長くても15分を目安に設定しておくと良いでしょう。
当然ながら、長くなればなるほどダレてきます。
実際にやってみると、10分は短く感じるかもしれませんが、
そう感じるぐらいのほうが良いイメージで終われます。
特に、良い回答が全然出ない、回答者の手がなかなか挙がらない、
これ以上良い答えはないと思われるものが出たときは、
早めに切り上げたほうが良いでしょう。
よく20~30分間も同じ問題を出し続けている司会を見かけますが、
15分も過ぎれば回答がカスカスになってきたり、かぶり気味になって、
正直出尽くした感が漂ってきます。
それでも続けるというのは、鈍感な証拠です。
1つのお題で面白い回答が出せるのは、せいぜい1人3~4個です。
だからそれ以上引っ張っても、何も生まれない可能性が高いのです。
スパッと止めることも重要です。
ちなみに、1時間以上同じお題を出している司会を見たことがありますが、
「まだやっとんのかい!」としか言いようがなかったです。
寄席の司会者を見ていると、お題を〆る直前に「ラスト!」と宣言
しておきながら、ダラダラと延長してしまう光景をよく見かけます。
〆にふさわしくない回答だった。
まだ手を挙げている人がいたから。
というのが大きな理由だと思いますが、
1つめは仕方ないとして、2つめはただのお人よしです。
誰が手を挙げていようが、一度ラスト宣言した以上は、そこで終わらせる
義務が生じます。そして回答者も、挙手を遠慮しなければなりません。
終わってもフリー回答タイムを設ければ良いのですから。
いちいち指名していると、キリがなくなるのでやめましょう。
~つづく~