オーヘンリーの短編小説・最後の一葉

病の床に伏した貧しく若い画家の窓から見えるのは色づきはじめた落葉樹。

すっかり弱気になっている画家は、あの葉が全て落葉した時は自らの命も尽きる時と思うようになります。

そんな時、晩秋の嵐が吹き荒れた翌朝、もう葉っぱは残っていないだろうと窓に目を向けると、まだ1枚の葉・最後の一葉が、しっかりと残っているではないですか。

画家はこの事実に気を取り直して、生きる気力を取り戻し快方に向かいます。

実は、この最後の一葉は、同じアパートに住む気難しい老画家が嵐の晩に懸命に書き上げた渾身の一葉だったのです。

残念なことに、老画家は嵐にうたれたことがきっかけで、病に倒れ亡くなってしまいます。

心優しくも、ちょっと悲しい、皮肉な結果の短編小説・最後の一葉。

 

札幌パークホテルの朝食会場・テラスレストラン ピアレ の窓から見える白樺

晩秋から初冬に入り、残る葉も少なくなってきました。

オー・ヘンリーの最後の一葉をふと思い出す札幌パークホテル朝食会場の窓辺の席です。

気持ちが良い晴天で迎えた晩秋の朝のひと時です。