CS放送で放映された『オリエント急行殺人事件』
まずは豪華な配役に驚きます。
名探偵ポアロを演じるアルバート・フィニーをはじめ、
ローレン・バコール、イングリッド・バーグマン、バネッサ・レッドグレーブ、ジャクリーン・ビセット、
アンソニー・パーキンス、ショーン・コネリー、マーティン・バルサム、マイケル・ヨーク、リチャード・ウィドマーク
など、
主演級のベテラン・若手、安定した名脇役などが名を連ねます。
アルバート・フィニーが怪演する名探偵ポアロの謎解きに加え、
名優の競演から目が離せません。
オリエント急行殺人事件のエンディングは、映画化・ドラマ化される作品によって異なっています。
制作された当時の時代背景、製、作者の解釈・意図・願いなど、様々な想いを感じます。
アルバート・フィニーがポアロ役のオリエント急行殺人事件は、
安心・安堵の内に終了。
2010年頃に制作されたデビッド・スーシェがポアロ役のオリエント急行殺人事件は、
正義とは、報復とは、怒りや無念の想いとは、何が許され何は許されないのか、といった考えさせられる終わり方。
明るくマイペースなアルバート・フィニーのポアロ、
歩く灰色の脳細胞といった雰囲気を醸し出すデビッド・スーシェのポアロ。
様々に味わいがある『オリエント急行殺人事件』は、アガサ・クリスティーの最高傑作です。果たしてアガサ・クリスティーの真意やいかに。