会社の中で、決して目立とうとせず、地味ながら、地道に難なく仕事を進めている、実直なオヤジさんというのは、以外に希少な存在です。
宮沢賢治の『雨にも負けず』に記されている人物そのもののようなおやっさん。
職人サラリーマン・サラリーマン職人とでも言いましょうか。
そんな地味な実力者を地で行くような存在が『10円玉』。
自動販売機でも券売機でも最小硬貨として使い続けられ、コインケースの中で欠かせない存在ながら決して注目されることはありません。
1951年の誕生から半世紀を超え、
途中で円周の周りにギザギザが刻まれることがありましたが、変わらないデザイン。
気遣われることもなく、さして有難がられることもなく、いつもそこにいる存在でありながら、今生きている日本人の誰もが一度は使った十円玉。
凄いぞ 10円玉。
10円玉と同じように目立たず実直な存在が郵便はがきです。