昼のみ居酒屋でのオッサン同士の会話です。

 

『この間、電車でつり革にぶら下がりながらウトウトしていたら、若い女性に席をゆずられちゃってね、ありがたいやら、ちょっとショックやったりですわ』

『いや~そりゃ~どうもご愁傷様。あんさんも、いよいよでんな、ほんで、どうしたん、座ったん』

『そりゃ~、折角の好意ですやん、すんまへんな、ありがとうって座りましたがな。それにな、若い女性の温もりが残っている席ちゅうのもええもんやな思いましてね』

『なに考えてけつかんねん、このスケベ爺さん、席ゆずったのが、あんちゃんやったら断ったんちゃう』

『いやいや、まだ爺さんやないと思っとったんやけどね、シャキッとせなあかんな思うてね』

 

こういう場合は、変に意地をはらずに素直な気持ちが大切かと。

 

ここで一句、

好意には、年相応に、ありがとう。

 

心のぬくもりが、席のぬくもりにつながりました。