記憶とは突然、何の脈略もなく、よみがえることがあります。

 

どういう訳か、

銀座の三越と松屋の間にキンタロウというおもちゃ屋さんがあったことを思い出しました。

おもちゃ屋さんでしたが、イタズラの材料も扱っていて、今思えば何とも微笑ましいお店でありました。

 

高校生の時の話ですが、

イタズラのネタをわざわざ銀座4丁目まで意気揚々と買いに出かけました。

 

ブーブークッションという、平べったくした風船のようなものを膨らませて、座布団の下に隠し、その上に座ると、ブーと正に放屁したごとき状況がおこるイタズラ商品が販売されていました。

 

教壇の椅子にわざわざ家から持ち込んだ座布団を敷き、その下にブーブークッションを忍ばせます。先生が、何で今日に限って座布団があるのだろうと訝しげに座ると、今か今かと期待を胸に静まり返った教室にブーという大音響が響き渡ります。

これには、先生も思わず苦笑しながら一言『君主危うきに近寄らず、歴史は繰り返される』。

 

さて翌日は、今度も教壇の椅子に敷かれた座布団上に、純白のハンカチの上に置かれた本物ソックリの排泄物(ウ〇コ)の置物が置かれているという仕掛けです。

この置物(怪しい光沢を放つ焼き物)もキンタロウで買い求めたもの。

 

男子校だからこそできた悪戯かもしれません。

 

それにしても、花の銀座4丁目で、ウ〇コのオモチャを展示・販売していたとは。

昭和は遠くなりにけり。

 

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検索してみたところ、ブーブークッションは、今でも販売されていました。

 

 

百円ショップ・ダイソーでも販売されていました。

キンタロウは消えても、ブーブークッションは永久に不滅です。

先生がつぶやいた通り 『歴史は繰り返される』。