今年も残すところ3週間。

落語の掛け取り漫才では、

『貧乏の、棒もしだいに長くなり、振り回される、年の暮れかな』

現代にあっては、

『辛抱の、棒もしだいに長くなり、振り回される、コロナ禍の暮れかな』

 

暮れといえば忘年会、今年も未だ忘年会を心から楽しめる状況ではありませんが、

忘れられない忘年会についてメモにのこします。

 

まだ、日比谷線が東横線と相互乗り入れをしていた頃、銀座や新橋で、はしご酒。

とうに終電を過ぎ、それでも週末をいいことに元気に飲み続けて始発を待って帰宅の途に。

銀座から東横線直通日吉行に乗車したものの、日吉駅で起こされ、慌てて、日吉始発の北千住行きに乗り、気が付けば北千住、振り子のごとく日比谷線を行きつ戻りつ。

目覚めの空腹感に、しめのラーメンを食べたくなり、どうせならということで、そのまま同じホームに後から来た北越谷行きに乗り換えて西新井まで足を伸ばしてホーム上で湯気のたつラーメンを味わい、返す刀で直通電車で中目黒へ、中目黒のホーム反対側に来た東横線桜木町行きでようやく帰宅の途に。

 

これだけ行ったり来たりし、心地よく眠りにつき、おまけにラーメンまで食べても、相互乗り入れ直通運転のおかげで、改札を出ることなく、長距離移動の交通費はかかりませんでした。

 

忘年会後のしょうもない行動ですが、今もこの季節になると思い出します。

 

東京メトロアーカイブアルバムに日比谷線をはじめとして懐かしい写真が掲載されています。

 

東京メトロアーカイブアルバムにある日比谷線全線開通時の様子

 

 

中目黒駅に顔をそろえる東横線青ガエル・5000系と日比谷線で長年親しまれた・3000形

 

 

日比谷線3000形車両は、両開き扉の開閉時のガラガラガラという音と、

発車加速時のヒュ~という幽霊のような音が、記憶にのこっています。