NHK朝の連続テレビ小説・おちょやん、主人公・千代を慕う寛治のモデルは、
昭和の上方喜劇を代表する役者、アホ役で一世を風靡した藤山寛美だそうで。
藤山寛美が登場するだけで笑ってしまう、同じ昭和を代表する落語家・古今亭志ん生と相通じるところがあります。
人気者であり、借金王であり、でも藤山寛美にしかできない役があり、演劇のような波乱万丈の60年の人生を走り去った喜劇役者。
昭和の時代、藤山寛美を知らぬ人なし。
今で言うオヤジギャグにもなりました。
不動産屋のオヤジが言うには、
『この部屋は冷暖房完備、フジヤマカンビですねん』
酒屋のお兄さんはが言うには、
『ビールはビンにする、それともフジヤマカンビール』
居酒屋のオバチャンは、
『アホなこと言わんと、アホは藤山寛美にしておき』
偉大なり藤山寛美。
甘美なるその名は、藤山寛美。