在宅勤務により痛勤無用となり、できたゆとりに、ついつい想い出にふけることも。

そんな時、東宝ツインタワービルが建て替えられることを知りました。

 

 

丸の内仲通りを日比谷方向に進むと晴海通りと交差します。

右に行けば日比谷公園、左に行けば数寄屋橋、銀座四丁目。

1969年以来半世紀その交差点の景色の一部となっていたのが東宝ツインタワービル。

 

大阪出張からの帰路、新幹線が晴海通りの高架橋にさしかかると、

右に銀座のにぎわい、左に東宝ツインタワービル屋上にある2本の円筒を目にして、

東京に帰ってきたことを実感したものです。

もっと前には、右に日劇が見えたこともありました。

 

これぞメトロポリス・東京の風景。

 

この交差点界隈では、

由緒ある良き雰囲気のビルヂング達が日比谷の街並みを形作っていました。

 

東宝ツインタワービルと晴海通りをはさんで向かい側には、日活ホテルがありました。

来日したマリリンモンローの宿泊先、日活スター・石原裕次郎や小林旭の結婚式の会場としても昭和史に名を残したホテルです。

1階にはアメリカン・ファーマシーというドラッグストアがあり、此処にしかない舶来品・ハイカラ品に心躍らせたものです。

 

東宝ツインタワービルの隣には、1930年竣工の三信ビルが威風堂々とその威容を見せていました。

 

 

 

 

三信ビルのはす向かいには、日比谷映画街のにぎわいがありました。

 

日活ホテルはペニンシュラ東京となり、三信ビルは東京ミッドタウン日比谷に、日比谷映画街は日比谷シャンテに生まれ変わっています。

 

数十年前、昭和の日比谷に思いをはせるのも在宅勤務ならではのことでしょうか。

留まる記憶、進む時間、そして待ち遠しいいつもの喧騒と慌ただしさ。

様々な想いが交錯する昨日・今日であります。