外出を控える日々、整理するものの一つがスマホに撮りだめた写真。
懐かしさのあまり少しも進まないのは、いつものことですが、
今はもう見られなくなった景色、記憶の中に生き続ける情景を脈絡もなくメモします。
品川と田町の間にあった高輪架道橋
高さ制限 1.5m という乗用車が何とか通行できる他に類を見ない一方通行路。
地域の生活を支えてきましたが、高輪ゲートウェイ開業と周辺整備の影響で通行止めに。
高輪ゲートウェイ寄りに鉄道路線も変更され、
山手線と京浜東北線が通過するいつもの風景は、もう見ることができません。
銀座ファイブ地下飲食店街最古の老舗喫茶店・トリコロール。
数寄屋橋を通る高速道路下にあるショッピングセンターの地下飲食店街開業以来、
1957年から2017年3月まで半世紀にわたって、銀座に勤める老若男女の憩いの場であった
昭和のコーヒーショップ・トリコロール。
コーヒーとトースト・ホットドッグ・ツナドッグのいずれかをセットにしてワンコイン・500円。
店と共に歳を重ねたとおぼしき男性の年季が入ったサービスは、
地下街の端っこで過ごすゆったりとした時間と共にもう此処にはありません。
今は、あるでん亭というスパゲッティ専門店に代わりました。
正金アパート
2014年暮れ、年末の挨拶で新富町近辺の会社に向かう途中、入船2丁目交差点で、
その歴史あるたたずまいに思わず足をとめて見上げた建物。
1931年竣工、戦禍をくぐり抜けて来た強者も、今は建て替えられて高級アパートとか。
一抹の寂しさと惜別の念を禁じ得ないサラリーマン・オヤジです。
山手線の記念電車
2013年の写真から山手線50周年記念電車。
山手線を長く走り続けた103系電車の鶯色に因んだ色合いです。
東京駅100周年記念電車
路線ごとに色分けされる前の国電色に近い色あいです。
いつも満員の国電を酷電と呼んだのも今は昔。
ついでと言っては何ですが、東海道線120周年記念電車。
ついでのついでに横須賀線120周年記念電車。
ついでにもう一丁、高崎線130周年記念電車
サラリーマン・オヤジを乗せて痛勤電車は走るよ何時までも。
国電から酷電へ、そしてJRとなり、想い出となった風景も少なからず。
よみがえる情景に、ノスタルジックになるにつれ、整理はいっこうに進みません。







