何かと視聴率について厳しい指摘があるNHK・大河ドラマ・いだてん。
とは言へ、見れば随所に感動シーンがあります。
視聴率とドラマから伝わってくる想いは、必ずしも一致しないようです。
舞台が明治維新や戦国時代の言わずと知れた一代記ではなく、現代に近いストーリーは何故か分が悪いようです。
感動シーンの一つが、1964年のオリンピックを東京へ招致する実話ストーリー。
招致の決定打となったのが、IOC総会での平沢和重さんのスピーチ・プレゼンテーションであります。
冒頭で日本の小学校教科書を取り上げ、オリンピックにより世界の人々が一か所に集い競うことの感動を子供たちが楽しみにしていることにふれ、
オリンピックが平和の祭典であり、人々が互いにふれあい理解しあうことにより平和がもたらされ、そのためにも、アジアの地においてオリンピックを開催する意義があることを語りかけます。
プレゼンテーションの持ち時間は45分でしたが、平沢さんは15分で東京開催への想いを伝えきりました。
平沢さんは、プレゼンテーションのポイントは、
『90%の分り易さと10%の驚き』と述べています。
また、
『胸は祖国におき、眼は世界に注ぐ』 とも述べています。
祖国を想いながらも、広く世界を見つめる、平和を愛する愛国者の言葉が、グローバリズムの限界や一国第一主義の波にもまれる現代において参考になります。
サラリーマンオヤジとして、
義理人情の国、日本がいいなあと思う、大河ドラマ『いだてん』なのであります。
★ 2020年東京オリンピック開催決定前に1964年東京オリンピック招致のエピソードを紹介したNHKのサイト