5連休の次に控えし3連休。
何をどうすることもなく、これと言った予定がある訳でもなし、
とは言え、爽やかな秋をのんびりと過ごすのは、昔の人はうまいことを言ったもので、正に命の洗濯。
あいも変わらず何とは無しにテレビを観ていますと、それなりに知ること、成程と思うこと、感激することも少なくありません。
10日土曜日夜9時からのNHKスペシャル『私が愛する日本人へ ~ドナルド・キーン 文豪との70年~は、
日本人の心、その原点を、あらためて考えさせられる内容でした。
ドナルド・キーンさんが、
日本、日本人へ興味をひかれたはじめたのは、源氏物語の英訳本であり、
太平洋戦争で戦死した日本兵の手帳に、戦いとは異なる日常が記されていることでした。
『戦場で迎える正月、13粒の豆を7人で分け新年を祝う』といったことが書かれていて、戦争の最中にどうしてこのようなことをわざわざメモにまで残すのかと思ったこともきっかけでした。
そして、戦後望んで日本に留学し、益々日本への興味を深めます。
日本人は何故ものごとをあいまいにするのか、
日本人は何故桜の花をはじめはかないものを愛するのか、
それからというもの日本人の心の深さ・奥ゆかしさに触れるに従い、日本を、日本人を愛するようになり、日本人より日本を知る男と呼ばれるようになります。
谷崎潤一郎、川端康成、三島由紀夫をはじめとする戦後の文豪との交流エピソードも描かれていました。
日本人の曖昧さが理解できない、とか、日本人は曖昧にすることがよくないと言われますが、よくよく考えてみると、世の中には、白黒はっきり結論づけられることはそれほど多くはありません、それでも一歩踏み出さなければならない時に、誰をも直接傷つけることなく丸く収める曖昧さは、様々なことに配慮した実に奥深い日本人だからこそ解り合える所作と言えないでしょうか。
日本人は、源義経に代表される判官びいき、実力や知識など抜きん出た才能がありながら歴史の悪戯で滅んで行くもの、敗者へ寄せる思いの深さがあるからこそ、短い期間で美しい花を咲かせ散って行く桜を重ねあわせるのです。
ドナルド・キーンさんは、日本人の底辺に流れる感情がわかる数少ない外国人、いやアメリカ生まれの日本人です。
ドナルド・キーンさんが、
日本、日本人へ興味をひかれたはじめたのは、源氏物語の英訳本であり、
太平洋戦争で戦死した日本兵の手帳に、戦いとは異なる日常が記されていることでした。
『戦場で迎える正月、13粒の豆を7人で分け新年を祝う』といったことが書かれていて、戦争の最中にどうしてこのようなことをわざわざメモにまで残すのかと思ったこともきっかけでした。
そして、戦後望んで日本に留学し、益々日本への興味を深めます。
日本人は何故ものごとをあいまいにするのか、
日本人は何故桜の花をはじめはかないものを愛するのか、
それからというもの日本人の心の深さ・奥ゆかしさに触れるに従い、日本を、日本人を愛するようになり、日本人より日本を知る男と呼ばれるようになります。
谷崎潤一郎、川端康成、三島由紀夫をはじめとする戦後の文豪との交流エピソードも描かれていました。
日本人の曖昧さが理解できない、とか、日本人は曖昧にすることがよくないと言われますが、よくよく考えてみると、世の中には、白黒はっきり結論づけられることはそれほど多くはありません、それでも一歩踏み出さなければならない時に、誰をも直接傷つけることなく丸く収める曖昧さは、様々なことに配慮した実に奥深い日本人だからこそ解り合える所作と言えないでしょうか。
日本人は、源義経に代表される判官びいき、実力や知識など抜きん出た才能がありながら歴史の悪戯で滅んで行くもの、敗者へ寄せる思いの深さがあるからこそ、短い期間で美しい花を咲かせ散って行く桜を重ねあわせるのです。
ドナルド・キーンさんは、日本人の底辺に流れる感情がわかる数少ない外国人、いやアメリカ生まれの日本人です。
NHKスペシャル『私が愛する日本人へ~ドナルド・キーン 文豪との70年~』は、10月16日(金曜日)午前1時30分~再放送されます。
新潟県柏崎に、日本人となったドナルド・キーンさんのニューヨークでの居室を忠実に再現したドナルド・キーン・センターがあります。
幸運にも数年前の出張途中に訪ねたことがあり、静かに流れる時間に心洗われる思いをしたことを想い出しました。
さて次は、体育の日・月曜日の番組から、
普段であれば平日昼間の番組を見ることはなく、ついつい見入ってしまった番組が、フジテレビ10時~のノンストップ。
40年前のアイドル歌手・城みちるさんの今をレポートしていました。
芸能活動が父との約束で3年間に限定されていたこと、その後、家業の電器店を継ぎ、本人いわく『テレビに出た後は、テレビを売っていました』ことなどが紹介され、父が病に倒れた時から、老人ホームえの出張コンサートをはじめ、500回までは、生きていて欲しいと、余命半年と言われながら2年半まで生きられたこと、そして父の死後も活動は続き遂に1000回達成となったことなどが放映されました。
そして、最近は娘さんが広島でアイドルとなり、娘の歌い踊る姿を見ながら、
『今になって、アイドルになることを反対した父の気持ちがわかった』と、しみじみ語る城みちるさんの姿、人となりが印象的でした。
ドナルド・キーンさんと城みちるさん、二人の日本人の姿・生き方を見る機会に恵まれた秋の連休でした。
ノーベル賞受賞の大村智さん、梶田隆章さん、
震災後にあえて日本人となった、ドナルド・キーンさん
アイドルをやめた後に人知れず老人ホーム訪問コンサートを続けていた、城みちるさん、
目立たずとも、歳をとろうとも、地道に一つのことを続けている日本人の姿が其処にありました。