台風11号が引き連れてきたコノ蒸し暑さ、
ちょっと古いですが、ハクション大魔王の一言を思い出しました。
『あ~のね、おっさん、わしゃ、かなわんよう』
まあ、辛いけれど、どうしようもないことは、ユーモラスな言葉でやり過ごして交わしちゃいましょう
成功法の押し相撲で攻めてくる猛暑を土俵際でヒラリとはたき込む、舞の海さんの如き身のこなしで。
ところで、この
『あ~のね、おっさん、わしゃ、かなわんよう』ですが、
色川武大さんが戦前・戦後の寄席芸人について記した寄席放浪記にも取り上げられています。
『あ~のね、おっさん、わしゃ、かなわんよう』
と合唱したそうです。
今も昭和も戦前も、庶民が自分たちではどうともできないことを、さりげなく同じ台詞で一瞬の笑いを誘いながら交わしていたのかと、妙に感心しほのぼのとした気持ちになりました。
今も昔も庶民の日常風景、笑いも、知恵も、変わりません。