三重県名張(なばり)に出張。

 

近鉄名張駅の改札を出ますと、そこには江戸川乱歩の銅像が。

 

名張は推理小説の巨匠、江戸川乱歩生誕の地だそうで、
名張だけに名ばかりなんてことは決して無いのです。

 

 
人口約8万人の名張市ですが、名張駅周辺にある宿泊施設は、チェーン展開されているビジネスホテル限られてきます。
名称もホテルではなくインと名がつきます。ホテル◯ー☓インとホテルもインも両方付いている所もあります。ホテル(Hotel)ではなくイン(Inn)となり、どちらかと言えば、ビジネス客が寝泊まりすることを主目的とする廉価な簡易宿泊所という感じでしょうか。

 

コストパフォーマンス重視で、最低限の設備とサービスを提供することに重点が置かれています。

 

2軒あるビジネスホテル(イン)の内1軒に宿泊いたしました。
部屋も広く、大浴場もあり、提供されるものに不足は無いのですが、うるさがた出張サラリーマンのぼやきでしかありませんが、何かホッとするくつろぎとは一線を画したものを感じてしまいます。

 

それは一体全体何なのでしょう。
この手の宿泊施設全般に感じていること・思いつくことを勝手きままに書いてみます。

①フロントは間違いがないサービスに必死という風に見えます。ネットの評価やクチコミを気にしてのことか、マニュアル通りのどこと言って不足は無い応対ですが、ゆったりとした余裕や温かさといった本来サービスにあるべきこと、サービスの原点を感じるまでには至りません。
②石鹸やタオルの質にコスト重視が垣間見えます。
③部屋に在室している時にだけ、電源が入る仕組みになっていて、それはそれで省エネルギーの観点で結構なことなのですが、エアコンも部屋に入ってはじめてスイッチが入るというのは痛し痒しです。
④蒸し暑い夏場やしばれる冬場は、部屋に入った瞬間、既に心地よいコンディションになっているとホッとするものですが、コスト削減設計なのか部屋以外の廊下やエレベータにはエアコンが効いていないというのも、この手の宿泊施設の特徴です。
⑤朝食も宿泊費相応に食べさせていただいているという感じです。
おにぎりと飲み物だけじゃないぞ、どうだここまでメニューがあるんだぞといった風で、ゆっくりと朝食を楽しむといった雰囲気ではありません。まあ、この価格で仕事での泊りと言った状況を考えれば、言い過ぎとは思いますが。

 

いろいろと書いてしまいましたが、
出張だからこそ明日のためにも宿泊はゆったりとしたいと思うか、
たかが出張なのだからコスト重視・ゆとりは二の次で済ませるか、
考え方次第なのですが。

 

宿泊という機能をコストをかけずに入手することだけに着目するならば、それはそれで良いのですが、
出張と言えども旅、旅に非日常を期待し、その非日常をアットホームな雰囲気の中で気兼ねなく過ごすというサービスを求めるならば、機能に見合った価格重視のみのホテルは居心地が良いとは言えますまい。

 

出張サラリーマンオヤジのうがった見方を書いてみました。