19時35分山口宇部発のANA700最終便で羽田に帰り、翌朝は6時40分羽田発のANA691始発便で山口宇部にとんぼ返り。

 

羽田と山口宇部のどちらがホームポジションかわからなくなる程に行きつ戻りつしています。

 

それでも、黙って地道にこつこつと仕事をすれば、良いこともあります。
ANA691早朝始発便はボーイング777-200という機種で運行されているのですが、これが国際線使用機種でして、前方5列または10列がビジネスクラスのシートでありながら普通席となっています。早い話が普通席の料金でビジネスクラスのシートに座れるという大変お得な席なのです。

 

ANAの時刻表で使用機材が777と表示されている機種が該当します。
この他にも使用機材が763という機種も前方がビジネスクラス席ながら普通料金です。

 

座席予約時に機種の略号が、777 か 763 でしたら、シートマップを確認して前方のビジネスクラス席を選択しましょう。ゆったりとした移動ができること請合いです。

 

早朝からビジネスクラス席で、うとうとまどろむもよし、ぼんやりと新聞を読むもよし。

 

そうこうしている間に興味深い新聞記事を発見しました。
それは産経新聞2面に掲載された宮家邦彦さんの 『狩猟型経済のもろさ露呈』 です。

 

要約しますと、
有力外資系銀行の頭取は、かつて、
古くからのお得意さまよりも短期的なハイリスク・ハイリターンを重視すべしと言ったことがある。このことから銀行経営にも農耕型と狩猟型の考え方があると言えよう。
同じ様に、製造業においても、利益をある程度犠牲にしても長期的に市場シェアを確保する農耕型と非効率な分野を切捨てでも短期的利潤を最大化する狩猟型とがある。
地道に田畑を耕して中長期的な利益を得るのが農耕型であり、手っ取り早く一か八かで獲物を狙うのが狩猟型であるとも言える。
ここにきて深刻化しているアメリカ発の金融危機も狩猟型経営がもたらしたものである。
古くからの顧客を大切にせず地道なシェア拡大を軽視する多くの外国系企業の業績が低迷し始めている。
獲物を食い尽くしたハンターの末路は哀れだが、種をまき時間をかけて収穫する農耕型はハイリターンこそないがリスクを回避できる。
従来の日本的経営スタイルは概して慎重である。しかし、長期的視野にたって地道に取引先との関係を深め十分にリスクをヘッジしてはじめて行動する農耕型は強靭である。
日本的経営を再評価することも必要だろう。

 

まさに目からうろこが落ちる思いがします。
日本人の心情は、
手のひらを返す様な見苦しいことをするよりも、多少儲けを犠牲にしても、関係者みんなが損をしないで丸く収まることをよしとするのではないでしょうか。

 

やはり日本人は日本仁を重んじているのです。

 

一度はアメリカ型になびいた経営も、また日本型に戻ってくることを期待します。

 

最近の台風もそうですが、今年は行きつ戻りつする年なのかもしれません。