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昨日5日土曜日午前中のNHK総合テレビで、先日亡くなった漫画家の赤塚不二夫さんの特集番組が放映されていました。

 

赤塚さんの人柄が表れる非常に興味深い内容でした。丁寧な受け答えで、『自分は一番下にいることを常とし決して上にいようなんて思わない、そうだからこそ人から話しかけてもらえ話が聞けて面白いことに出会う』という様なことをおっしゃっていました。どんなに先生になっても謙虚な心が地のままで自然に表れ、アナウンサーにですます調で丁寧に話をされる姿勢にギャグ漫画の影に隠れた一面を見る思いで感動いたしました。

 

また、『自分は人から嫌われることが少ない』ということも語られていました。これって、財産や地位にかえられない月並みに言うならば『お金で買えない価値がある』ことではないでしょうか。
そう言えば大河ドラマで人気の篤姫も人から嫌われることのない、むしろ自然に回りに人が集まって来る何かを持っている数少ない方であると思います。
篤姫と赤塚不二夫さんに意外な共通点があったとは、ユーモアや冗談が解る・理解する心の広さの様なものも関係しているのかもしれません。

 

人から嫌われることが少ないということを街に当てはめますと、銀座が該当すると思います。何かとお高い様に思ってしまいますが、そんなことはありません、長年通いつめて付き合って、スルメのごとく噛めば噛むほど味がある街です。見て・歩いて楽しく、安いお店・手軽なお店もあり、昔ながらの人情もあります。まあまあ篤姫のごとき街なのであります。

 

銀座の最寄駅はと言えば東京メトロの銀座駅、そう言えば東京メトロのCMに篤姫を演じる宮崎あおいさんを起用しているのも何かの縁でしょうか。

 

その銀座駅は、
1934年に今の銀座線の銀座駅が銀座4丁目の交差点に開業しました。
戦後になって
1957年に丸の内線の西銀座駅が開業しましたが、銀座駅とは晴海通りに沿って数ブロック西の数寄屋橋公園の近くにあり、銀座駅と並行する位置となり、全く別の駅でした。
フランク永井の西銀座駅前というタイトルの歌もありました。
ところが、
1963年に晴海通りの下に日比谷線が開通し、西銀座駅と銀座駅が結ばれ、めでたく今の銀座駅となりました。
ちなみに、
西銀座という駅名がなくなると同時に歌舞伎座の前に日比谷線の東銀座駅ができて、西が消えて東が出現するということになりました。

 

丸_____銀 
の-日比谷線-座 ----- 東銀座駅
内 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄線 

 

↑こんな位置関係になります。

 

赤塚不二夫さんの『西から上ったお日様が東へ沈む』っていうことでしょうか。

 

さて、登場人物がうまくつながったところで、この辺でお開きといたします。

 

写真は銀座駅の通路で行き交う人の流れを見つめる地下鉄の父・早川徳次の胸像です。