時期と焼き方で変わります―そして― | 店長の考えすぎ・・・?

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農園、農家直送の店・ノーマーク:店主のブログです

先日、すごいな・・・と感嘆するコメントがございました。
ミニサイズへの商品レビューなのですが、
「・・・焼き芋にするべく、石の上に並べて4〜5時間とろ火で加熱。・・・」
というところ。

 


低温でじっくり焼き上げると美味しく仕上がりますが、
レビューの写真を見ると焦げ目がほとんどなく、低温で時間をかけた事が分かりますネ。
 

そして、焼き上げた後、熱々のうちに食べるのが美味しいですが、
今年のように暖冬で暖かい日の場合、
 

1日置いてみて(冷めた状態で)も美味しいです☆


甘さが全体に馴染むというか、コクが出るというか、
そんな印象ですね。
小春日和にお茶(紅茶)やコーヒーなどと一緒に、
小ぶりのスプーンでお召し上がり というのもおススメです。

さて、一方で、
商品ページや「しおり」に以前から記載していますが、
紅はるか は、時期により印象が変わります。
(「さつま芋」という種族全体に言えるのですが、特に焼き芋にしてねっとりするような特徴の品種は特に、そうなります)
なぜか? というと、
さつま芋が眠る温度帯で置くことで、甘さを増します。
具体的には、(個人の解釈が入りますが)
植物って自己成長、自己保存、子孫繁栄の3つを主な仕事にしています。収穫したばかりは自己成長が残っている状態。そこから(気温の上昇とともに芽を出すために備え)自己保存に入ってゆきます。
そうした状態になると、さつま芋は(紅はるかなどの品種の場合は特に)遠赤外線での加熱ででんぷん質が崩れやすくなります。
=感じる甘さが強くなる。

それは何時か?
その年により前後もしますが、おおよそ12月上-中旬くらいからは、「普通に(たとえばひと昔前の石油ストーブなどで)」焼くと、崩れるような感じになります。

これが、時期により変化ですね。

そして話は焼き方に戻りますが、
焼き方でも変わります。

 一応・・・
 通常の電子レンジで加熱しても

 崩れるような食感にも強い甘さにもなりません><
 遠赤外線の過熱で崩れる特徴です。
 オーブンや、小さいモノならトースターなどが一般的でしょうか。
 

難しいところは、
焼きが足りないと固く、焼き過ぎてもパサパサになります。
なので、焼き芋にする場合には、
太さが同じくらいのものを一緒に焼くといいですね。

 

2Lサイズの「焼き芋」が難しいのは、その太さゆえです。
※サイズ不選別でもそれなりの太さのものが入ります。

品質的には、大きさで変わりません。
変わるのは焼き方の難しさですね。
遠赤外線の過熱は中までの過熱に時間がかかります。
そうすると、
(特に高温で焼こうとすると)外側がちょうどいい頃には中の過熱が足らず、中に合わせると外側(あるいは片側など)を焼き過ぎる、といった感じになりそうですよね。
 

工夫をされて焼き芋にチャレンジも良いですし、
太いモノは芋天や大学芋などもおススメです。

それぞれにお楽しみいただければ幸いです。