人前で字を書く事 | 脳幹出血患者☆松田のんが100%の日常を取り戻すまで

脳幹出血患者☆松田のんが100%の日常を取り戻すまで

焦点が合わない…歩く事も出来ない…箸もペンも使えない…
…42歳の主婦を突然襲った「脳幹出血」…
発病から12年が過ぎ、13年目の闘病生活へ突入。
穏やかで充実した毎日を過ごしています。
生きている事に感謝!人生は楽しまなくっちゃ!!

苦手な事に気が付いてしまった・・・。


いや、それは、病気になる前から苦手だったんだけど、

改めて苦手と強く認識してしまった。


それは・・・

「人前で字を書く事!」



この病気になって、利き手である右手が麻痺し、

ペンも持てない状態だったけど、

リハビリと自主練を重ね、

なんとか人前でもおかしくないぐらいの字が書けるようになっていた。


でも、自分にとっては、以前より下手な字・・・(T_T)


もとから、そんなにウツクしい字が書ける訳ではなかったし、

自分としては、今のレベルで満足ではあるんだけど・・・。


それから、

漢字が書けない・・・(x_x;)


もともと、漢字が苦手で理系に進んだんだ・・と言っても、

過言ではないぐらいの私。


さらに、PCやケータイで、簡単に変換出来てしまう時代・・

好きじゃない漢字は、どんどん忘れていた。



さらに、この病気になってからは、

記憶を引き出すのに、時間がかかる時がある。


特に苦手な漢字は、出て来るのが遅い。


苦手だから出てくるのが遅いのか、

遅いから苦手だと感じるのか・・・(-"-;A



人の名前や単語も出てくるのが遅かったので、

主治医に、こんなんで大丈夫か、聞いた事がある。


主治医いわく、

情報伝達する神経の近くで、出血があったのだから、

多少遅くなっているのは仕方ないんじゃないかな・・と。


う~ん、脳ミソ的にそのような状態ならば、

漢字がすぐに出て来ないのは仕方ないな~と、

勝手ながらに解釈。


・・・ホントは、その症状に逃げていただけかな??


。。。。。。。。。。。。。。。。。


昨日は、最近また参加出来るようになったボランティア団体の

講習会に参加した。


お弁当持ちで、朝から夕方までの講習会。


しかも、参加者に私の知り合いはゼロ。


出席している人で、私の身体の状態を知っている人はいない。


大丈夫だろうか?と思いつつ、話を聞いているだけだし、

無理だったら途中退室すればいいかと思っての参加。


講習会の内容は、数年前にも同じような会に出席しているので、

よく分かった。


でも、途中で、

「じゃ、次、松田さん、読んでみて!」

と言われた時は、心の中でひゃ~と叫んでいた。


そんなに長い文章ではないけど、

目で追いながら読みあげるのは、かなり大変。


でも、なんとかこなした。

それなりに、流暢に出来たような気がする。


誰も、私が大変だと思いながら読んでいるとは

気が付かないだろうな~。


。。。。。。。。。。。。。。。。。


その後、グループに分かれて、

模造紙に字を書くシーンがあった。


私がいたグループは7人。

私以外はみな男性。


誰かが書かなきゃいけないのだけど、

皆さんの視線が私に集まる。


ちょ、ちょっと、女だからですか??( ̄Д ̄;;

いや~ん、無理むり、絶対に書けない~!(心の中の叫び)


実際は、

えっ、アッ、ちょっとそれは・・スミマセン、

あ、あの、書いてください、お願い・・・!!

しどろもどろで、他の方にお願いし、なんとか書かずにすんだ。ホッ。


読んだり書いたり・・・聞いているだけじゃないじゃん!

この講習会は!!(-。-;)


。。。。。。。。。。。。。。。。。


講習会は、無事に終了。


私の身体については、誰も、まったく気が付いていない。(はず)

気が付かれずに、こなせた事は、私にとって大きな自信になった。


でも、自分では、いろいろ気が付いた。


立っている時に、他の人と同時にお時儀をする事が、

意外とキツイとか。


うがいをする時のめまいが、最近は大丈夫だったのだけど、

それは、自分のペースで出来るから大丈夫だったんだ。


これからお時儀する時は、工夫しながらやらなきゃな。



それから、人前で字を書く事・・・


絵なら簡単に書けるんだけどなあ~( ̄_ ̄ i)


いやいや、やっぱり、

どんなところでも率先して字が書けるようにならなきゃ、

完全なる回復とはいえないか?


口を使って、上手に誰かに頼む事を、もっと上手くなるようにしようかな?