自律訓練法・準備と姿勢 | 世田谷区北沢一丁目・整体院長の健康日誌(旧・冷え性改善教室)

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旧タイトル『冷え性改善教室』。東京都世田谷区北沢一丁目にある整体院 『快バランス整体院』 院長・渡辺勲のブログ。腰痛、肩こり、骨盤調整、偏頭痛から冷え性まで、様々な症状を改善する整体と、整体院での日々の出来ごとを綴ります!


冷え性改善教室へようこそ!


整体師の渡辺です。




前回は 『自律神経』 についてのお話でした。


自律神経とは、交感神経・副交感神経とは、自律神経失調症とは…

といったことについて、簡単にご説明してきました。


この自律神経と冷え性の関連性は、とても高いんです。


例えば、これからの季節、冷え性の方にとって辛いのが 『冷房によ

る冷え』 ですね。


これについては、直接冷えるという面もありますが、長時間の冷房

使用で体温調節が上手く出来なくなる…という要素もあります。


『体温の調節』 も、自律神経の大事な働きのひとつです。




そんなことからも、自律神経のバランスを整えるということは、冷え性

改善のための大事な要素になります。


自律神経を整えるひとつの方法として広く行われているのが 『自律

訓練法』 と呼ばれるものです。


自律訓練法は、1932年にドイツの精神科医・シュルツによって体系

化された自己催眠法であり、治療技法です。


現在では、もっともよく知られるリラクゼーション方法のひとつとして、

広く行われています。


今回から、何回かに分けて、この 『自律訓練法』 のやり方をご紹介し

たいと思います。




比較的簡単な方法ですが、本来は一度指導を受けたうえで、行って

いただくのが理想だと思います。


ここでは、できるだけわかりやすくご説明をしていきたいと思いますの

で、呼吸法に慣れてきた方などは、一度試してみてください。


今回は、 『準備と姿勢』 についてお話しますね。




その前に、簡単な概要です。


最も一般的な自立訓練法は、背景公式(公式については、後ほどご

説明します)と、第1公式~第6公式までの、合計7つの公式から構

成されています。


それぞれの公式には、ある言葉(イメージ)が割り当てられており、

これらの公式を心の中で唱えながら自己催眠状態(リラックス状態)

に入っていくことになります。


例えば、背景公式には 『気持ちがとても落ち着いている』 という言葉

がよく使われます。


ゆったりした姿勢で深呼吸をしながら、背景公式から第6公式ま

で、順次、公式に応じた体の状態を感じていく…。


大まかにいうと、そんなイメージですね。少し分かりにくいと思います

が、順を追ってご説明しますのでご安心ください。




それでは、まず 『準備と姿勢』 についてです。まず次のような準備

をしてください。



・中断されることのないような、静かで落ち着ける場所を選ぶ。


・ベルトや、ネクタイ、女性の場合はガードルなど体を締め付ける

ものを外しておく (なるべく、ゆったりした服装で)。


・途中で気が散らないように、トイレなども済ませておく (自宅の

場合はご家族にもひと声かけておくといいでしょう)。



慣れてくれば、移動中の電車の中などでもできるようになりますが、は

じめのうちは、落ち着ける場所を確保してください。





次に、姿勢についてです。姿勢は 『椅子やソファーに腰掛けるか、

たは仰向けに寝た状態』 で行います。


椅子に腰掛ける場合は、背もたれのある椅子に深く腰掛け、足の裏が

床にぴったりつく状態ににしてください。


さらに腰を反らせると背中が緊張してしまいますので、腰を反らさない

ようにします。


基本的には、ご自分で 『不安定感がない状態』 に腰掛けます。


不安定感があると体が緊張しやすくなるので、公式に基づいた体の状

態を感じづらくなってしまいます。




次に、仰向けに寝る場合は、両腕、両脚を軽く開いた状態で寝ます。


両脚は肩幅くらいが目安、手のひらは上向きでも、下向きでも、どちら

でもOKです。


できるだけ、背中全体が床につくようにして、軽く目を閉じ、全身の力を

抜いて、リラックスしてください。


以上が姿勢に関する注意ですが、慣れないうちは、椅子にリラックスし

て腰かける…というのは意外に難しいものです。


個人的には、はじめは仰向けに寝る姿勢をおすすめします。




以上が、自律訓練法を行うときの 『準備と姿勢』 についてのご説明に

なります。


いずれにしても、ポイントになるのは…


『落ち着ける静かな場所と、リラックスできる姿勢』


ということになります。まだ、全体のイメージがつかみづらいと思います

が、順次ご説明していきたいと思います。


次回は、7つの公式とイメージの仕方についてお話します。


それでは、また明日!