忙しなく進む秒針に

歩調を合わせる 半径の短い車輪


タイミングを逃したら やわらかな風にさえ斬られる線路で

同じ車両に乗り合わせた背中に出会う


どこから来て


どの駅で降りるか


どこへ向かうのか


なんてことはないさ


どこまでも いつまでも いられる場所じゃない


やがては各々の場所へと 各々の駅を降りる


秒針に合わせて 車輪は回転を速めるけど


君と僕がちがうように

そんな埋められないギャップに焦って

火花を散らして 身を削るなよ


まだ 過ぎ行く景色を 穏やかに揺らしてくれ


誰かの降りる あの駅で


誰かの乗り込む この駅で


少し 摩擦熱を冷まして行こう


次 降りるのが僕の番でも


忘れ物をせずに 改札を通るから


ドアが開いてしまうまで隣に座っていてくれ

意外にもあっけなく依存は解けた


依存によって


それでも


こびりつくようにして残ったこれは


一体なんていう名前なんだろう


依存していたものは 寂しさを埋めてくれる


存在自体


それ以上に 依存への依存


こびりついているのは


願望


まだ願っているのか
誰かと過ごす日々に喜びが寄り添ってくれている


目を閉じてみてもそこに存在しないのなんて想像もつかない


巡りくる運命だとしても


今と離れる準備はいつだってできてない


真実がどこにあっても構わない


せめて
奪い続けてしまわないで


永遠を願う心を奪うことだけはしないでくれ


例え
また明日の期待を裏切っても


還ることの許された場所で

仰いでみても

うつ向いてみても

うだうだ文句を吐いて回って

それでも

こぅして

受け入れたりぶつかったりして

向き合って叱ってくれんだ

教えようって踏ん張ってくれんだ

嗚呼

ここに還ってくるよ

まだ

成長してもいいですか