(≧▽≦)「いつか雨がふるように」 国枝彩香 


★みっつ!!

  

いつか雨が降るように (バンブー・コミックス)/国枝 彩香
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や。

や。や。実はね、この間読んだ「麗人11月号」にさ。

「つむじの真ん中」を描いていて、オレのアンテナがビンビン!だったんだぜ★

でさ、手に入る分は全部読んでみたら!

も。ほんとオレ的ビンゴでございましたな♪(///∇//)


帯のあおりにさ。


「先が読めないストーリー。思いがけない結末・・衝撃の表題作」



と。

ある。

で、「ふーん。どんな衝撃的結末じゃ?」

と思って読んでみたら、うむ。たしかに衝撃的ではあるが、

コレはむかしのJUNEによくあった感じの話では、アルのよ。

作者もあとがきに「暗くて古い」と書いてあったけれど、うん。そうだけど。


でも。「すっごく良かったぜ。」ふ~(タバコの煙♪)



孤独な男がある雨の日に、記憶喪失の少年を拾う。

束の間心を通わすふたりに、衝撃な結末が!


・・・これでわかる?


ま。いいや。

うんとね、BLなんかによく登場する「どこか壊れた人間」っているでしょ?

この主人公の「真木」もぶっ壊れている。

で、たいていのBLはこういう人間を愛によって救うけれど、

「愛は地球を救うが、真木のことは救ってくれなかった」

ますます壊れた。

だがな。この壊れ方。たしかに古いが、この壊れ方は王道だ。

昔の、ワタクシ的に云うところの初期JUNEにはよくあった壊れ方だ。

そしてこの壊れ方、オレすっげースキなの。(≧▽≦)


こっからネタバレ。


で。

でさ。

でさ。

真木は拾った少年とふたりの世界を邪魔されたくないじゃない?

じゃあ、さ、どうする?そりゃあ、ああするよね。

ラストで、それが実行されたかどうかは微妙にしてるけれど。

いずれもちろんそうなるだろな。

なんでもかんでもハッピーエンドばっかりが多いから、こんなバッドエンドもいいんぢゃね?

それも本人は幸せなんだしな。

「破滅的な愛」・・・がっつり堪能しましたぜ。


この国枝さんは、なかなかに良い作家だなあ。

全部で6編。どれも良い。

コメディとシリアスのギャップの激しい人だね。

どっちも上手い!

「秘密と嘘」っつードシリアスな作品も堕ち具合が良い!

そして、なによりも絵がウマイ!o(^▽^)o



「眼」「眼」「眼」がすっごく!良い!色っぽくて力がアル!★★★



なので。

攻が受を抱く時に、なんとも云えず色気が滲む。

絵が上手く、話も上手い。も~溜まらぬ。男が男を抱いているとちゃんとわかる。

いいことだ。うんうん。


別名義の「花盛りの庭」も読みたいものぢゃ。これがまた入手困難なんじゃろなあ~。

後追いはツライわ。