“重松清” 『ゼンメツ少年』、book | No pain!,No gain! by #15K.U

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“まかぬ種は生えぬ” “労なくして益なし” “痛みを持って陣地を得る”
2012/06以降、継続的な“run” や“trailrun” に目覚めた事と
高校・大学でのRugbyの記憶がcross overする。そして、
OVER50でこれからも“pain”&“gain”の人生でありたい…



“重松清” 『ゼンメツ少年』


「一番大事なことは『生きる事』」。

この本を読んだ後に、

このセリフを現実として痛切に感じる出来事がありました。

なかなか、

自分の身近に起こらないと自分のこととして捉えれません。

やっぱり、「生きてこそ!」 です。。。


この作者の本は結構たくさん読んでいます。

人生の終焉や愛する家族の死や子供の世界や夫婦の機微など、

辛く悲しい中にも残された人や乗り越えた人が、

明日への生きる意味を見い出すという感じの作品が、

多かったように思います。。。


本作はなにかファンタジーのようなメルヘンチィックな感じですが、

その実は、とても残酷な救いようのない物語のように思います。。。


ちょっととぼけた感じの少年の凄惨ないじめの話や

幼くして亡くなった姉の身代わりとしてしか、

親の愛情を受けれなく心を閉ざしたままの少女や

早くに母親を亡くしても明るく正義感一杯で過ごしてきたのに、

そんな正義感がいじめの対象となってしまった少年と。。。


勝手な想像ですが、

重松清という “小説家” の実体験に基づく話をモチーフに、

重松清という “センセイ” として書き綴ってきた話とが、

MIXされて出来上た世界に生まれた新しい物語?

ノンフィクションの話をベースに作られたフィクションの世界に、

迷い込んだもう一つのフィクションっていう感じ?


実は、

読んでてこんがらがって訳が分からんようになりました。

ただ、

『ゼンメツ=ジメツ』 でなかったのが救いです。。。