生きてて。お願い生きてて。
って怖いと思いながら
心の中に恐怖心を抱えて声をかけた私。
ひいた人を止めようと叫んだ
トラックの運転手さん。
一般人に助けを呼ぶ事ができた警察官。
人をひいて逃げようとしたのを止められ
声をかけにきた老人。
途中で仕事に行きたいと言いだした会社員。
外野で見てるだけの人たち。
通過していくたくさんの車。
一見薄情だと思える会社員も
実は何か大切な用事があったのかもしれない。
めんどくさくなったのかもしれない。
おじいさんは呼び止められて
正気に戻ったのかもしれない。
逃げらないと思ったのかもしれない。
そもそも正気とは?
声をかけた意図は?
おじいさんの本当の心はわからない。
警察官も素直に一般人を巻き込んで
それが正解かはわからないが
結果としてそれ以上の事故は起きてない。
そうする他ないとしたら
ルールがどうあれそうしたのかもしれない。
トラックの運転手さんは正義感が
強いのかもしれない。
逃げる人を許せない理由が
あるのかもしれない。
私は担架で救急車に運ばれる
頭から血を流した人を見たとき
すごく気分が悪くなった。
PTSDだと思った。
私は今までずっと正解不正解
白か黒で判断してきていた。
でも人の真実って
何個もあるんじゃないかと思った。
人それぞれの真実がある。
それは善悪を別にして。
すごく頭が痛くなった。
真実は、おじいさんの車が
15歳の男の子をひいたということ
だけなのかもしれない。