SAD ASIAN DEAD STAR
Zepp Haneda






2日目にして最後のSADS。
昨日で僕はSADSのライヴの経験者となったため少しは余所者感が薄れた気分だった。
雨風が強い中、今日もフロアーに入り昨日はたけともさん側だったので今日は勝さん側で待機する。


ステージは昨日と同じだったが、清春さんが使用するのか三角のアンプが設置されていて可愛かった。


今日も特に押す事なく暗転。
白いライダースに豹柄を合わせた清春さんはかっこよすぎるし、勝さんは全身ストライプ柄で、これがまたロックンロールさを感じまくってかっこよすぎた!


THE ROSE GOD GAVE MEの1曲目のHelloから鮮やかにライヴが幕を開けた!
愛して止まないHate、See A Pink〜、Metal Fur、PORNO STARと聴きたかった曲が連発された!


楽器隊のソロは昨日と同じ感じだった。
勝さんが「昨日と違う曲やります。」と言ったが同じくGROLIAだった😂笑
BATMAN THEMEでは終盤で清春さんが登場してボーカルで参加したのは昨日と違ったし、かっこよすぎた!


4th ALBUMのuntitledは2002年のツアーでしか買えないレア音源で持ってなくて、知らない曲もあったけれど、どれもかっこいい曲ばかりだった。
今夜も話する時間は長くあった。



「今回再結成するという事でドラムを誰にしようか勝くんに聞いたら英二と言って俺が嫌だと言ったら、青い髪の人がやってきた。」
という話をサラッとしていた。笑


「どこかおかしいからこういうライヴに来ている。こういうライヴに来てるって事はおかしいって事を自覚した方が良いですよ。でも僕からすればみんな正しい。おかしい人間が世界を変えるから。おかしいままでいて下さい。そしたらまた会えます。」


という言葉が凄く深くて今も印象に残っている。
僕は自分がおかしい事を自覚しています。
自分の意思を持って信念を貫いて生きていくと変な人になります。
だけどそんな事どうでも良い。
誰かが一般が社会が時代が。
知ったこっちゃねぇ。それらは俺を幸せにする事ははい。
俺は最後死ぬ時に良い人生だった!と思いたいから今日も此処に来たんだ!


アンコールではメンバーが他のバンドやってる話題で
清春「たけともくんはスラットバンクスってバンドやってるんだよね?勝くんと観に行きます。
たけとも「(フロアーに向かって)全員で来いよ!」

というコントみたいな流れに笑いまくった😂

清春さんが「僕はフリーターです。」と締めくくりました。笑


不穏なイントロからのTHANK YOUがかっこよすぎてブチ上がりまくり、ENCORE 3
は「最後だぞ!Because I was reborn!」と最後の曲はTHE ROSE GOD GAVE MEの最後の曲のBecauseだった!


「最後まで人生楽しんで下さい。病気になってもいつか必ず死にます。
だからくじけないで、やりたい事やって死にましょう。病院とかで死ぬなよ。
何言ってるか分からなくなったけど。
僕らはもうちょっと音楽だったり美学を貫きます。
1999〜2003年のSADSでした。」


とメンバーでカーテンコールしてから抱き合った。
まるで再会を喜び合うかのような美しい光景だった。
もう見る事はないであろう4人を記憶に焼き付けるように見届けた。
無事にSADSの奇跡の2日間が終わった。
この日も3時間半を超える長いライヴだった。


話が長すぎたり、10-FEETとか固有名詞が出てきたりもしたり(笑)トラブルや間違いで何回かやり直ししたり、アドリブでいきなり歌い出したりと3時間半のこのライヴが完全収録で世に出回る事は無いだろう。
来た人の記憶にだけ完全版がある。


そんなライヴがあっても良いと思うし、そんな型にハマらない感じがRock'N Rollなのかも知れない。
予定通りにきっちりやる事なんかROCKじゃねーよ!その場でその時にしか出来ない事をやったり言ったりするのがROCKだろ?と言わんばかりだった。
細かい事や、ちょっと上手くいかなかった事なんか気にすんなよ!というのを感じて凄く励みになった。
正にI Don't Careだ。


ルックスもパフォーマンスも演奏も長い話もメンバーのソロコーナーもカバーも3時間半、全てがRock N' Rollだった。
システム的な視点から言えば余分な時間は多かったのかも知れないが、Rockじゃなかった時間なんか1秒も無かった。


こんなタイム感のライヴは他に経験した事がないし、今まで見てきたライヴの概念を変えられそうなくらい強烈だった。
今後、他のライヴに行ったらしっかりしすぎてるなーとか、短いなーとか思っちゃいそう。笑


この2日間でLoveless LoverやCry Outなどミドルテンポの好きな曲は聴けなかったが、アッパーな好きな曲は沢山聴く事ができた。
1999〜2003年のSADSを復活させるという、俺得極まりないライヴを2日に渡ってやる事を決めた清春さん。
集まってくれたメンバー。
ライヴを作り上げたスタッフと、奇跡の時間を共鳴したお客さん。
全てに感謝極まります。
この2日間は一生忘れられないし、この人生でSADSを見られた事を誇りに思います。



この世で生きる事は基本的に悲しい事だと思ってる。
思い通りにいかない事ばかりだし、地獄みたいな事が当たり前に蔓延しているし、自分の理想を突き詰めれば突き詰める程に不自由を感じる。
そんな世の中で「SADS」ってバンド名は凄く本質的だと思うし、スペルの並びも発音の響きも凄く潔くてROCKだなと思います。
バンド名からして最高にカッコいいんです。


もう見られないと思うし、迂闊にまたやって欲しいとも言いたくない。
このタイミングだからこそ体感出来た奇跡の2デイズ。
一期一会の最高にカッコ良すぎる悲しみたちが、これからも俺の心の中でRockし続けるだろう。


Are you HAPPY?

セットリスト

1.Hello
2.Hate
3.See A Pink Thin Cellophane

4.Metal Fur

5.PORNO STAR
6.Nancy
7.ロザリオと薔薇
〜Drum Solo〜
〜Bass Solo〜Bass & Drums Session〜
8.GLORIA/ZIGGY(1サビまで:小林勝&照井仁)
〜Guitar Solo〜
9.BATMAN THEME/The Jam
10.GIRL IN RED
11.MAKING MOTHER FUCKER

12.ID POP
13.WHAT'S FUNNY?
14.GHOST

15.FAIRY'S MALICE

16.TOO FAST TO DIE
17.NIGHTMARE
18.DEPRAVITY DAY

ENCORE 1

19.NOTHING

20.Masquarade

21.PSYCHO
22.FREEZE

ENCORE 2

23.C.B
24.THANK YOU

ENCORE 3 
25.Because



SADSのTシャツ2枚目を購入。

色んなところへ着ていこうと思います。