ーーーーー6曲目は「バトルピース」ロックな曲ですね。


最初から初期パンクのオマージュで全員で飛び跳ねる感じと、ロックなグルーヴを感じられるような、レギュラーチューニングの明るい音の良さを前面に出していこうと思ったシンプルな曲です。
この曲は自分なりの反戦曲です。今は戦争がよく起きていて日本も終戦から何年も経っていて、凄く不穏な空気を感じるので、こういう曲を作りたくなったのは自然な事だった。
バトルピースの「ピース」は平和と欠片の二重の意味になっていて、詩も我ながら良い事が書けたんじゃないかと自画自賛しております。笑
争いの気持ちを抱えたまま、矛盾しながらも不要な争いは要らないと平和をこの曲で叫んで飛び跳ねようぜ!


ーーーーー7曲目は「土曜日の夕暮れにベランダでキスをしよ」1分程度の短い曲です。

もうタイトルのまんまをイメージして作ったシンプルで可愛い曲です。
2つの音しか使っていないし、たどたどしく合わせる感じが良いと思います。
僕のロマンチックな部分がここから続きます。
この曲を流しながらタイトル通りの事をやっちゃって下さい!笑


ーーーーー8曲目は「春にで逢いたい」2023年3月に発表された曲ですね。

2023年の2月。ライヴの規制とかも緩和されていくなかで凄くワクワクしていて、この曲を作ったのは2月だったんですけど来月に咲く桜の事を思いながら、こんな春のドッキドキの胸キュンを経験したいなという気持ちで作りました。
the courtの「風も吹かぬ街」とかHAZUKIの「眩暈」とかNicki Minajの「Marilyn Monroe」あたりが元ネタです。
春っぽい曲が大好きで昔から自分でも春の曲を作りたくて仕方なかったので、それがやっとできたので嬉しかったですね。
しかし、3月に発表されたバージョンはミックスに納得がいかない部分が出てきたのでリマスタリング仕直しして、もっと良くなったバージョンをアルバム発表時に発表しました。動画も作り直しました。
これからの桜の季節に桜の花びらと舞い、抱きあおうぜ!!


ーーーーー9曲目「夏のピンコソナイド」2023年7月に発表された曲ですね。

「春にで逢いたい」を作ってよっしゃあー!ってなって夏の曲も作るぞってなったんです。
2週間くらいかけて作ったのかな。曲が進んで行くたびに凄くワクワクドキドキできていたし、発表時も言ったんですけど、この曲は僕の代表作の1曲と言えるくらいの曲になりました。
梅雨から始まって夏がきた!!という高揚感が表現されていて、その後は胸キュンの連続だし何回聴いてもたまらないです。自分で作っておいて。笑
サビの高音のメロディーと展開とかも最高すぎますもん。
元ネタはBEAT CRUSADERS + CAPTAIN HEDGE HOGの「ISOTONIC」です。
この曲は真夏のビーチで女の子にときめいてる絵しか出てこないんです!そういう事は一切歌っていないのに。笑。この曲のメロディーは神すぎますね!

夏よりも冬が好きだったけど、この曲で夏が好きになったかも知れません。笑
因みに秋と冬も好きではありますが春や夏みたいにドキドキはしないので、その曲を作ろうという気にはなりませんでした。
これからの夏は「夏のピンコソナイド」があるぜ!!


ーーーーー最後の10曲目「P2023」パンデミックの恐怖が始まった事を表現した「2020P」のアンサーソングがきましたね。

2023年を生きていて、ウィルスが完全に終わったのかどうかは分からないけれど確実に一区切りはしたじゃないですか。
ライヴで声を出せたり以前のような制限がない生活を送れるようになって以前は当たり前だった事がこんなにも幸せだったのかと感じる事が多かったんです。
でも詩を見て貰えれば分かるとおり全く浮かれていないし、終わったぞー!という喜びや幸せではなくて、パンデミックの3年の苦しみは絶対に忘れられないし、これからもこの3年を胸に刻んでここから進んでゆくよ。という曲を絶対に作りたくなった。そして今回のアルバムの最後にそれを入れたくなったんです。


壮大な感じで乗り越えた感じでノレるよりは圧倒されたり聞き入るビートを意識しました。
確実にしっかりと進んでいこう!って感じが表現できたのではないかと思います。
音数が多いので作るのは大変でした。
動画は2023年に行った60本のライヴやイベントの時に撮影した写真を組み合わせていますが、思い出アルバムみたいな感じにはしたくなかったので何に行ったのかはすぐに分からないような写真を敢えて選んだりしています。
今まで発表したアルバムの最後の曲が弱かった実感があるのですが、今回は凄く良い曲が作れたなと聴く度に自画自賛しています。
この曲で未来へ進んでいこうぜ!


ーーーーー今回のアルバムを作ってみて手応えはどうですか?

ここまで全曲が好きになれるアルバムは初めてですね。
前作よりもまた確実に進化できたし、より音楽できたと思えるし、ちょっとは分かりやすくなった気もします。
ところどころノイズがかかって聴き辛いところが出てしまったのは反省点ではありますが、胸を張って俺の音楽はこれです!と提示できるものができた気がします。
まあ沢山の人にウケる事はないでしょうけどね。笑
それどころか今回もこの世界で俺の音楽の良さを理解できる人いるのくらいの勢いですよ。


ーーーーー自信はないのですか?

音楽として独創的なものを作った。面白いものを作ったという自信はありますが、沢山の人に愛されるような音楽だという自信はありません。
「分かる人が分かれば良い」どころか「誰が分かるのこれ?」くらいの勢いですからね。笑
それくらいの方が面白いと思うんで。
でも自分としては本当に最高のアルバムができた!何より自分が自分の音楽のファンですから。
自分の音楽を一番聴きたいのは自分なんですよ。その自分の為に全身全霊で本気で自分の音楽を創っています。
やっとここまで思えるようになったんです。前は出し切って終わりみたいな感じだったから。
今はちょくちょく好きな音楽として自分の音楽を聴きますからね。
その割合が増えてきているので、これからもどんな曲ができるのか楽しみです。
そんな魂込めて作った俺の音楽が誰かの楽しみになったら嬉しいけど、どうやって広めれば良いか分からないからなぁ。
ターゲットとか全く絞っていないし、自分の音楽を告知しまくるのもウザったくて嫌だし。


ーーーーーこれからはどんな活動になっていきますか?

相変わらずライヴ行って音楽創ってって感じですね。
ライヴ行くのも曲を作るのも隔てなく1つの音楽活動なんですよ。最近はずっと音楽で忙しいです。笑
僕は2024年で40歳になるので、これは5年前から考えていたのですが自分の人生の作品を作ろうと思っています。
自伝+曲みたいな感じで。
誰が俺の人生に興味あるんだ?って感じですけど自分の人生40年を表現した作品を自分が聴きたいんです。

過去の辛かった事とか闇とか周りの狂っていた事とか感じていた人間の醜さとかをなるべく洗いざらい赤裸々に表現してみようかなと思います。
自分の人生を抉っていくような行為でもありますが、人生のこれまでを清算して40代を迎えたいなと思うんです。
人の不幸って面白いですからね。僕の不幸を楽しんで貰えればと思います。笑

(2024/1/2)