明けましておめでとうございます。自作PCと少しの近況 | Stable Diffusion 呪文忘備録

Stable Diffusion 呪文忘備録

Stable Diffusionの呪文置き場
また、この呪文で効果があるとか、気が付いたことを淡々と
生成データは全公開  画像は生成画像からリサイズして公開
SDの構築環境はローカル。2023年4月初旬からSDを始めました。
R-18画像はモザイクかけます。

明けましておめでとうございます。

 

いやぁ、23年5月以来の投稿です。

去年の5月は大変でした。親の末期がんが発覚したり、自分も心臓の治療で入院したり。

たった1週間の入院でしたが、無事完治して元気です。親も抗がん剤が効いているのか、余命宣告されたはずなのに元気です。

昨今の生成AIの進歩はめざましいもので、入院していた間でさえ取り残されそうな勢い。Youtubeやネット上にはStable Diffusionの最新情報が溢れんばかりです。

趣味として生成AIをやっているわけですが、当然自分が発見した小技なんかとっくに情報発信されているわけでして、ある程度萎えたところもあり投稿ができなかった経緯もあります。

 

 

とまぁ、新年早々大きな地震もあったわけですが、自分の気持ちとしても心機一転、趣味に打ち込みたいわけです。

当ブログをお休みしていた間に、もう一つの趣味である自作PCでも活動しておりました。

以前の生成AIに活用していたPCは、CPUが11世代 i7・GPUはRTX3060 12GBという環境でした。はっきり言って生成AIをやるとなるとある程度の不満がでるわけです。Stable Diffusionの環境では、メモリ容量を抑えるプラグインなどリリースされましたが、すでにIntel CPUは14世代。3世代の差は大きいです。というわけで、PCを更新することにしました。今回はその話をしたいと思います。

 

PCを更新するにあたり目標とするのはまず、生成AIに適した環境、これが第一。というわけでGPU選びから。

もちろんNVidiaのRTX。Amazonを物色しているとありました。MSIのRTX4080 SUPRIM Xが!本当は4090がほしかったんですが30万超えはきつい。この見つけたグラボは、MSIのフラッグシップモデルでもあり見た目もカッコイイ。PC組むならある程度の見た目にもこだわりたいわけです。これを見つけたときの売値は、219,800円。これはもう買うしかないとポチりました。現在Amazonを確認してみると28万前後。かなり安く買えたと思います。

しかし、グラボの電源規格が+12VHPWR。現在使っている電源は対応していない。PCIe電源3カ所から+12VHPERにできる補助ケーブルがあるけど、燃えたという事例もちらほら。んで、電源も替えようということで、MSIのPCIe3.0準拠の1000W電源も購入。たまたま、使っていたマザーと簡易水冷がMSIだったので、MSIで統一してみました。だけどもこのグラボ、とにかくデカい。自分は壁掛けのオープンケースを使っていたので問題はなかったのですが。

とりあえず、グラボと電源を組み込んでStable Diffusionをポチっ。はっっっやっ!それにHires.fix2.5倍を使って1080Pの画像を8枚同時生成でも2分かからずに余裕でできちゃう。TiledVAEは使ってませんよ。グラボの重要さをしみじみと感じました。

 

次にCPUとマザー選び。Intel14世代を考えていたのですがどうも評判が悪い感じです。Pentium4からずっとIntel CPUで来ていたのですが、AMDに乗り換えてみるかということで、Ryzen9 7950Xを選択し、マザーはMSIのMPG X670E Carbon WiFiを購入。そしてメモリはDDR5の64GB、ストレージにはM.2 SSDをシステムに1TB、Stable Diffusion用として4TBを2本ストライプ仕様に、その他データ用に2TBと計4本フル装備。

ケースと水冷クーラーはそのまま使いたかったのでそれ以外のパーツを一気に揃え、組み替えました。

Cinebench R23のマルチスコアが以前CPUで17600前後だったのが35000と倍増。

FF15ベンチでも2560×1440の高品質で18000以上出るようになりました。

ただ、爆熱!Cinebench中は95℃張り付き状態でクーラーに問題があるのかと思いましたが、調べてみると、とにかく95℃に張り付いてその中で出せる性能を引き出す仕様になっているみたいです。

あるときふと気が付きました。使っているケースの特性上グラボから出る熱風をラジエターのファンが吸い込んでいるのです。ケースはThermaltake Core P3 TGなのですが、マザーと並びで背面にラジエターを取り付ける構造になっています。グラボはライザーケーブルで縦置きにしているので、デカいグラボの後ろにラジエターがあるわけです。いくらオープンフレームのケースとは言え、グラボの熱風を吸い込んでいてはいただけません。ただでさえ爆熱のCPUなので少しでも冷えた空気をラジエターに当てたいわけです。そこで、ラジエター用の取り付けブラケットを取り寄せ、ケースの側面にラジエターを退避させました。が、ケースのフロントIOパネルの真横にファンが来るわけです。壁掛けなので、ファンの向こう側にIOパネルがあり、USBを抜き差しするとき危険です。その対策としてブラケットの90°アングル部を加工して、側面より内側にファンが入るようにしました。そうすることで見た目もLEDファンが正面から見えるようになりました。

 

ある日会社で自作PCの話題になり、自分の壁掛けPCケースは製造終了していると話した後、どんなケースなのかスマホで見せようと検索していると、新製品が出ているではありませんか。

しかも、420㎜までのラジエターが背面・側面・上面と3ヵ所に付けられる仕様。しかも、ラジエター用のブラケット付き。早速Amazonで見てみると19,000円!ポチぃ~~ 注文確定。

 

以前のケースと比べると確実にアップデートされているが、基本構造は同じなので難なく組付け完了。今回は、付属のブラケットでラジエターを上面に付けてみました。上面だとまたグラボの熱風を吸い込むので、以前の追加工したブラケットを再加工で元に戻し、ケース背面のラジエター取り付けスペースを利用しケースファンを3個取り付け。グラボの熱が直接ラジエターに行かないようにしました。見た目的には、マザーの周囲に各種パーツがギュッとコンパクトに収まっている感じです。ケースファンも背面パネルに対して垂直に、またマザーの真横に配置されているので、壁に掛けたとき正面から見るとケースの右側がガラ空き状態に。本来ならそのスペースに本格水冷のリザーバーを設置したりするのですが、本格水冷までやる気力がない。ダミーでリザーバーを置いてもいいのですが、これが結構高い。あれこれ考えて思いついたのが、そうシステムモニター。Stable Diffusionを走らせていると、ついついグラボの状態やらなにやらが気になる。ということで、次はシステムモニター設置のお話。

 

裏配線はこんな感じ

 

 

空いているスペースは、360㎜ラジエター1個分。そこに丁度よくモニターが収まるようにしたい。いつものようにAmazonで物色しているとありました。14.5インチのウルトラワイドモニター。外形寸法を確認すると、366㎜×115㎜×11㎜とほぼ360㎜ラジエターと同サイズ。しかも解像度が2560×720の高解像度。現物が届きあててみると、これがもうこの為に作られたないんじゃないかと思うほどにピッタリ。モニターはUSB typeC給電で映像はミニHDMI。給電のケーブルはマザーのUSB3.0端子にtypeAに変換できるアダプターを介して裏配線。HDMIケーブルはマザーの背面IOのHDMI端子からなのですが、そこはもうオープンケースの強みで難なく裏配線できました。

 

HDMIは簡単に裏配線できる       電源はマザーからアダプタで

 

さて、ここから問題なのがシステムモニターに表示させる中味。マザーボード付属のユーティリティにAIDA64の体験版があり、それを使ってみることに。そして、センサーパネルのスキンを検索したんですが、2560×720のスキンがない。とにかく試してみないと何もわからないので、近いサイズのスキンをダウンロードして表示させてみました。さすが体験版。CPUの項目以外はほとんど表示されない。背景にもsampleの透かし。AIDA64買うしかないか~と年間契約。ここまでパーツに金かけたんだから無駄にはしたくない。他にもフリーのソフトで試したのですが思ったようにうまくいかず、AIDA64に落ち着きました。

あれこれ設定をいじってなんとなく中味を把握したあと、気に入ったスキンを基にカスタマイズ作業です。なんせモニターに合った解像度のスキンを作らなければならないのですから。

ずっと昔にDVDのラベル作りで活躍したPhotoshopを駆使して、1週間かけてスキンを制作。それから、自分のPCに合った表示設定をいじくりまわし、やっとの思いでシステムモニターの完成。PC更新の計画から約半年かけて好みのPCが出来上がりました。

 

これがその完成したPCです。

 

 

 

気持ちよくStable Diffusionができる環境を第一にPCを組んできましたが、自作erの性なのか配線の取り回しや見た目にこだわってしまいます。しかし、満足できればそのこだわりさえ楽しく感じると思います。

以下に今回使用したパーツのリンクを貼っておきますね。

 

CPU: AMD Ryzen9 7950X

爆熱仕様なCPUだが、16コア32スレッドで作業がサクサク進む。爆熱なため水冷クーラーはほぼ必須。

 

マザーボード:MSI MPG X670E CARBON WIFI

ハイミドルクラスのマザーボード。M.2 SSDのスロットが4本あり、内2本がPCIe5.0対応。

メモリはDDR5 7800まで対応。M.2 SSDとチップセットのヒートシンクは思ったより良く冷えるのがGood。PCIe5.0のSSDは試してないので未知数。ただ、取説が同胞されていないので事前にマニュアルをダウンロードが必須。

 

メモリ:Kingston FURY Renegade RGB CL32 KF564C32RSAK2-32 RGB LED

光るメモリではKINGSTONが一番好き。それは光る動作を同期してくれるから。光り方がバラバラになることがない。ただし品切れが多く、入手困難になることがある。

 

CPUクーラー:MSI MPG CoreLiquid K360 V2

Intel i7-11700Kにしたときに買ったクーラー。静かでよく冷えて液晶表示でモニターしてくれる。

今は製造していないが、後継機のV2がある。買った当時はAMDのAM5もなく、AMDに乗り換えを考えていた時にMSIに問い合わせたところ、タダでAM5とIntel LGA1700のブラケットを送ってもらった。これもMSIに製品登録していたおかげかも。購入から3年経ったが相変わらずの冷却性能を発揮している。

 

GPU:MSI GeForce RTX 4080 16GB SUPRIM X

とにかくデカい。購入時にはPCケースと相談が必須。オール金属の外殻と落ち着いたデザインがお気に入り。性能も冷却も申し分なし。重たいゲームをしても70℃に行かない。Stable Diffusionで生成ガチャをすると70℃に到達するくらい。ただし価格が高いのが難点。

 

電源:MSI MPG A1000G PCIE5 1000W

PCIe5.0対応電源。もちろん80PLUS GOLD。低負荷時のゼロファン機能があるがファンがまわっていてもほとんど音がしない。

 

M.2 SSD:Monster Storage 4TB NVMe SSD PCIe Gen 4×4

M.2 SSDではお気に入りのメーカー。低価格で高性能だと思う。CrystalDiskMarkでテストしたところ、公証通りの性能とオープンフレームだからなのか、50℃に到達したことがない。自分は、Amazonブラックフライデーのときに25800円という破格で購入したので、セール時がねらい目。

 

PCケース:Thermaltake Core P3 TG Pro

デカいのと重いのを除けは、拡張性も汎用性も高いすばらしいケース。CPUの簡易水冷+簡易水冷付きGPUとの併用が可能。オープンフレームなのでエアフローはバツグン。壁掛けPCにしたい方には是非ともお勧めしたいケース。

 

ケースファン:XPG VENTO PRO 120 PWM

Nidec製のファンで2150rpmの最大回転数でも28㏈と静か。エアフロー最大75CFM・静圧3.15㎜H2O。静かで高性能なファンならこれだと思う。ただし注意点として、PWMのレンジ幅が狭い。30%以下の設定にすると回転が止まり80%でほぼ最大回転数に到達する。デイジーチェーンにも対応。

 

ファンブラケット:BIBABLYKE ファンブラケットファンラジエーターホルダー

フレームが細くて風の通り道を妨げないのが良き。中国からの発送なので時間は要する。アリエクみたいなテープぐるぐる巻きの梱包で届いた。

 

USB3.0アダプター:USB 3.0 Type A マザーボード コンバーター アダプター

システムモニターの電源供給のために購入。ケースの外より、中から裏配線したいのが自作erの性。

 

システムモニター:VSDISPLAY 14.5インチ 小型モニター

思ったより高機能で発色もいい。スピーカーも内蔵されていてタッチパネルもできる。とにかくケースに合うサイズだとこれしかなかった。他にも似たようなサイズのモニターがあったが、これ以外は電源供給がACアダプターだったので、このモニター一択になった。

 

 

そんなわけで、自作PCの紹介でした。

PC組み立て時はブログのネタにしようなんて考えていなかったので、文章だらけの記事になってしまいました。

自作やシステムモニターについての質問があれば、コメント欄にお願いします。わかる範囲でお答えしたいと思います。

 

追記:

丁度PCを降ろす機会があり、写真を追加しました(24.01.03)