『アンメット-ある脳外科医の日記-』
というドラマが始まった。
第1話は「失語症」がテーマ。
今週は「未破裂脳動脈瘤」のお話だった。
アンメットは漫画で全巻持ってる。
元脳外科医である子鹿さんが描いていて、リアルが詰まった本だと思った。
私は脳出血して病院に入院し、
脳血管障害(AVM)があるとわかった時から、
こういう脳卒中やら
脳外科医関連の漫画に興味が出てきて、
ブックオフで買って読んでた。
AVM(脳動静脈奇形)とは、
毛細血管が作られずに
動脈と静脈が直接つながってしまう
先天性の病気みたいです。
10万人に1人に見られる症状との事です。
初回出血で死亡する確率は10 %
再出血の危険性は20 %
再出血死亡率は13 %
その後の出血による死亡率は20 %
再出血する可能性は20%
手術するか、しないかを悩んだ。
放置すれば80%で何も起きない。
このまま死ぬまで何も起きない可能性だってある。
再発すると死亡するのは13%
ドラマの患者さんみたいに
何をするにも頭を(再発を)気にするようになった。
飛行機にのれないなど、制限のある生活をしなくてはいけない。
手術して完治を目指そうという決意した。
これもドラマの患者さんと同様、
カテーテル手術を受ける事にした。
脳血管に異常が起きてる所だけ、カテーテルで塞栓物質を流し、ナイダス(異常血管)を塞ぐ事をした。
手術が成功する確率は90%
合併症がおこる確率はそれぞれ5%程度。
ほぼ大丈夫だと思って手術を受けた。
1週間後には家に帰れるはずだった。
1ヶ月後には仕事に復帰する予定だった。
でも手術中に合併症がおこり、
脳梗塞になり、後遺症(片麻痺、失語症、高次脳機能障害)を抱えてしまった。
しばらく入院を余儀なくされた。
コロナの影響で家族とも誰にも会えない。
必要以上に触れられない。
必要以上に話せない。
確率は確率でしかない。
アンメットのドラマを見て、
私も確率で悩んだ事を思い出した。
結局「起きる」か「起きない」かの
フィフティーフィフティーでしかない。
成功率90%の手術は成功した。
5%の合併症がおき後遺症が残った。
でも後悔はない。
あの時の私の判断は後悔してない。
結局、1番後悔しない方法を選ぶのが正解なんじゃないかな。と思った。
お医者様にはAVMを治して頂けて感謝している。
アンメットを毎週見る楽しみが増えました。
来週も楽しみです。
お読み下さりありがとうございました。