5日目には
・髪を洗う
・300m歩く
これらが出来ました。
(※歩行練習はICUに居た頃からはじめていて、数十メートルから徐々に距離を伸ばしていきました。)
まだ補助用のペースメーカーやドレーン、尿道カテーテルがついている状態でしたから、専用の洗面所で看護師さんに髪を洗って頂いたんですが、1回目では泡も立たなかったんです(笑)
汚いお話しで申し訳ないんですが、5日も髪を洗ってないと凄い状態になってるんですよね。
特に私はめちゃくちゃ汗っかきなので、汚れたい放題(^^;)
看護師さんが何度か繰り返して洗って下さったので綺麗になりましたが、この1度でシャンプーを全て使い切りました(笑)
髪を洗って頂くだけでも体力を消耗してしまいましたが、それ以上にスッキリして気持ちもスッキリしました。
歩行練習は、最初は全くいつもの様にあるけなくて、ドレーンや点滴などをぶら下げている棒を押して歩くんですが、少し歩いては休むの繰り返しでした。
ペースメーカーでBPMを70くらいにしていたのもあって、胸の違和感がすごいんです。
私の安静時の平均が66BPMくらいなので大差はないんですが、それでも自分の力で心臓を動かしていない感がするんですよね。
それもあって不安になるし、思うように歩けないのもありました。
でもリハビリの先生がぴったりと寄り添ってサポートしてくれますし、万が一の転倒などにも備えた方法で指導して下さいました。
そのおかげで、この日は合格ラインの300m歩行を達成できたんです(^^)
この頃の私の一番の悩みは、自身のなさと焦りでした。
一生懸命頑張るのは大事ですが、体が思うようについてこない。
普通の風邪とかとは別ものですから、回復に時間がかかるのは仕方ありません。
今はそう思えますが、早く退院!という気持ちから焦ってしまうんですよね。
また
「数値的には大丈夫かもしれないけど、こんなに具合が悪い」
「本当に大丈夫かな」
「リハビリなんかして、急に倒れたりしないかな」
こうした気持ちがぐるぐるしていました。
不調の一つとして気持ち悪さがあったんですが、これは貧血によるもので、ご飯を食べれば治ると言われていましたが
「気持ち悪いのに、本当にごはん食べて平気なの?」
「食べて嘔吐したりしたら、その方がよっぽど辛い」
こんな感じで怖がってばかりだったんです。
弱い私はなんでも母に話してしまうんですが
「思うように回復しない」
「まだ○○も出来ないけど、大丈夫かなって心配になる」
という私の弱音に
「そんなに早く良くなる訳ないでしょう。」
「胸切って心臓の手術したんだよ?スッと元気になっちゃっても逆に怖いわ。」
と。
単純な私は「そうだよね!」と元気になりました(笑)
私は神経質で不安になりやすいタイプなので余計にかもしれませんが、入院中はどんな小さなことでも気になりますし、不安になってしまうものだと思うんです。
命と健康に関わることですからね。
そんな時に、強く自分の回復を信じてくれたり、安心させてくれる言葉をくれる誰かがいてくれると、本当に助かるんです。
いつもとは違う状態ですから、普段メンタルが強い方でも参ってしまうものですからね。
忙しく働く看護師さんを見ていると言いづらくなってしまう時もありますが
・不安なことや気になることは相談する
・変にいい子ぶらない
これが大事だと思います。
迷惑をかけるかなと遠慮するより、安心できて前向きに入院生活を送ることの方を優先する。
その方が回復だって早くなりますからね(^^)