帰国子女受験.comの齊藤です。
東京学芸大学附属国際中等教育学校B方式の、2024年度帰国子女枠入試の合格発表が2月7日(水)にありました。
スカイプレッスン受講生、東京学芸大学附属国際中等教育学校B方式に合格です!
担当は、北海道大学医学部の松本先生です。
松本先生は、数学はもちろん、文系科目も教えられます。
オールマイティーに指導できます。
中学高校受験指導、高校生の定期テスト対策、編入試験対策など、多くの生徒さんを指導しているんですよ。
さて今回は、自己PR型の帰国子女枠入試・帰国子女枠編入試験の願書と作文エッセイと面接試験対策について、お伝えします。
先日、自己PR型の帰国子女枠入試・帰国子女枠編入試験では、「1、学校の成績」「2、語学資格」「3、課外活動」の経験や海外生活から得られた学びや気づきが重要であることをブログに書きました。
そして、イギリスの帰国生が海外生活から得られた学びや気付きを理解するための教材として、『ホルムヘッドの謎』著林望を紹介しました。
すると、「イランの帰国生が海外生活から得られた学びや気付きを理解するための教材を紹介してほしい!」と、リクエストをいただきました。笑
もちろん、可能です。
そこで、海外生活から得られた学びや気付きを理解するための教材をイランの帰国生に紹介します。
『ナン香るイランから』著川地恵理子
海外生活から学びや気付きを得るにはある条件を満たしている必要があると、私は思います。
海外生活から学びや気付きを得るための条件
1、ある程度の長期間を2か国以上で暮らしていて、海外での学校生活や課外活動や家族での活動などにしっかりと取り組み、その取り組みが一筋縄ではいかないときはあれこれ悩んでアドバイスをもらったり工夫したりしていること
2、海外滞在中に様々な地域を訪れてRAS(Reticular Activating System 脳幹網様体賦活系)を開き、その状態で海外での学校生活や課外活動や家族での活動などにしっかりと取り組んでいること
※RASを開くとは: 自分的に重要だと感じることだけに反応するようふるいにかける脳のフィルターを解除して、様々なことに気付きやすくすること
1、ある程度の長期間を2か国以上で暮らしていて、海外での学校生活や課外活動や家族での活動などにしっかりと取り組み、その取り組みが一筋縄ではいかないときはあれこれ悩んでアドバイスをもらったり工夫したりしていること
2、海外滞在中に様々な地域を訪れてRAS(Reticular Activating System 脳幹網様体賦活系)を開き、その状態で海外での学校生活や課外活動や家族での活動などにしっかりと取り組んでいること
※RASを開くとは: 自分的に重要だと感じることだけに反応するようふるいにかける脳のフィルターを解除して、様々なことに気付きやすくすること
林望先生の『ホルムヘッドの謎』を読むと、「1」に該当していることが分かります。
そして、おそらく、「2」もです。
川地恵理子さんの『ナン香るイランから』も、イラン人のご主人とテヘランで暮らし、イランの人たちの交流を経て、様々な学びや気付きをエッセイに示しています。
『ナン香るイランから』には15のエッセイが収められていてどれも参考になりますが、特に『ナンとナンヴァイ』がイランの帰国生にとって、大きなヒントになると思いますので参考にしてみてくださいね。
なお、原文をそのまま掲載することはできないので、私がまとめた内容で、川地さんが海外生活から得られた学びや気付きを理解してください。
『ナン香るイランから』著川地恵理子
『ナンとナンヴァイ』
第1~第5段落
イランのナンは小麦粉と水だけで練って、薄くせんべい状にのばして作ります。
そして、タヌール(インド料理にあるタンドリーチキンを焼く窯と似ている)と呼ばれる石窯で焼きます。
焼き方と生地ののばし方などを変えて多くの種類のナンが作られるのですが、総じて香ばしく焼けたフランスパンの皮部分のような味がします。
イランの人たちは「ナンの耳は火がよく通っていないから、消化に悪い」と言って、楕円形のナンの周り二センチぐらいをちぎって、取り除いてから食べます。
そのナンの耳は柔らかく膨らんでいて、ちぎると、ナンの表面の皮と中身が分かれます。
第6段落
川地さんは毎日ナンと関わり、ある日ふと、イランに入国する前に経由したトルコの首都イスタンブールのホテルに泊まったときのことを思い出します。
川地さんは、ホテルの朝食に出されたフランスパンの白くふんわりした中身を食べないで、外側のキツネ色をした堅い部分だけを食べていた初老のイラン人たちのツアーの団体を見かけたのでした。
イラン人だけ、ほじくられた白いパンの部分をお皿の上に残していたのです。
当時の川地さんは、イラン人がなぜおいしいフランスパンの中身の白い部分を食べないで残しているのかを不思議に思いました。実は、あれは「焼きがあまい!」と言う意味であったことに気付きます。
第7~第8段落
「イスラムの国の人たちだって、出された食べ物を残すのは良くないと思っています。しかし、パンの火の通りの弱い柔らかい部分は食べ慣れていません。だから、食べるとお腹を壊してしまうので残すのです」川地さんがイラン人はナンの耳の部分を残すことをイラン人のご主人に話したところ、このように説明してくれました。
日本人は米の食感でパンを食べるようになった民族なので、一般的には柔らかいパンを好むはずです。
そして、日本人はふわふわした白いパンを食べ慣れているので、堅いナンや食べ物は消化に悪い気がすると考えるでしょう。
一方で、イラン人は確実に火を通して調理された食べ物だけを食べます。
だから、しっかりと火が通ったナンを好むのだろうと、川地さんは考えます。
ところで、イラン人には虫歯が少ないのですが、その理由はカルシウムが豊富な野菜を食べているだけでなく、日頃から堅い食物を食べ慣れて、歯が鍛えられて丈夫だからなのでしょう。
『ナンとナンヴァイ』
第1~第5段落
イランのナンは小麦粉と水だけで練って、薄くせんべい状にのばして作ります。
そして、タヌール(インド料理にあるタンドリーチキンを焼く窯と似ている)と呼ばれる石窯で焼きます。
焼き方と生地ののばし方などを変えて多くの種類のナンが作られるのですが、総じて香ばしく焼けたフランスパンの皮部分のような味がします。
イランの人たちは「ナンの耳は火がよく通っていないから、消化に悪い」と言って、楕円形のナンの周り二センチぐらいをちぎって、取り除いてから食べます。
そのナンの耳は柔らかく膨らんでいて、ちぎると、ナンの表面の皮と中身が分かれます。
第6段落
川地さんは毎日ナンと関わり、ある日ふと、イランに入国する前に経由したトルコの首都イスタンブールのホテルに泊まったときのことを思い出します。
川地さんは、ホテルの朝食に出されたフランスパンの白くふんわりした中身を食べないで、外側のキツネ色をした堅い部分だけを食べていた初老のイラン人たちのツアーの団体を見かけたのでした。
イラン人だけ、ほじくられた白いパンの部分をお皿の上に残していたのです。
当時の川地さんは、イラン人がなぜおいしいフランスパンの中身の白い部分を食べないで残しているのかを不思議に思いました。実は、あれは「焼きがあまい!」と言う意味であったことに気付きます。
第7~第8段落
「イスラムの国の人たちだって、出された食べ物を残すのは良くないと思っています。しかし、パンの火の通りの弱い柔らかい部分は食べ慣れていません。だから、食べるとお腹を壊してしまうので残すのです」川地さんがイラン人はナンの耳の部分を残すことをイラン人のご主人に話したところ、このように説明してくれました。
日本人は米の食感でパンを食べるようになった民族なので、一般的には柔らかいパンを好むはずです。
そして、日本人はふわふわした白いパンを食べ慣れているので、堅いナンや食べ物は消化に悪い気がすると考えるでしょう。
一方で、イラン人は確実に火を通して調理された食べ物だけを食べます。
だから、しっかりと火が通ったナンを好むのだろうと、川地さんは考えます。
ところで、イラン人には虫歯が少ないのですが、その理由はカルシウムが豊富な野菜を食べているだけでなく、日頃から堅い食物を食べ慣れて、歯が鍛えられて丈夫だからなのでしょう。
第7段落以降が、海外生活から得られた学びや気付きの具体例です。
とても参考になりますよね!
「海外での経験を具体的に説明」→「この海外経験から得られた気付きや学び」という構成も分かりやすいです。
帰国生のみなさんは、バッチリな「1、学校の成績」「2、語学資格」「3、課外活動」の経験や海外生活から得られた学や気づきを準備してくださいね!
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今回は、昭和学院秀英高校と千葉県立高校の帰国子女枠入試と帰国子女枠編入試験と特筆すべき点についてお伝えします。
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