こんばんは。残暑…。
■電脳コイル
「電脳」と呼ばれる技術が一般に普及している近未来、電脳世界の情報は「電脳メガネ」によって現実世界に重ねて表示され操作できるようになっている。「電脳」は日常生活に溶け込み、子供でも当たり前に扱えるが、それ以外の部分は現在と大差ない。ごく普通の小学生の主人公が、サイバーパンクなトラブルに巻き込まれていく。
SFSFと言ってる割にお前の求めるSFアニメ像は何なんだよって話。直近のオススメアニメをあげるとなれば何を差し置いても「電脳コイル」をあげないわけにはいかない。wikiによればあらゆる賞を総なめにしてたみたいですね。
当時夕方にやってるNHKアニメなんて、と舐めてた人が多かったと思います。私もそうだったし、それだけに大きな衝撃を受けました。こんなにカワイイサイバーパンクがあり得たのか、と。ごめんそういえばプラネテスもNHKだっけ。
基本的に先人のパクリで成り立ってるSF業界において、あろうことかアニメという手法で画期的な作品が飛び出てきたことには驚嘆を隠せない。いろんな意味で非常に日本人的な作品です。
SF作家の模索するテーマはもっぱらプラネテスに見られるような「おれっちの存在って何さ?!」というともすれば鬱展開と見られがちなものを含むのが定石であり、本作においてもそのようなテーマは存在しているわけです。しかしながら、一方でSF作品の評価の大部分はテーマとは離れた「世界観」で決まるということも事実。そして電脳コイルの飛びぬけて魅力的な世界感は一言で言えば「子供達の夏休みサイバーパンク」。画面にあふれるのは子供達の笑いと友情と恐怖。そしてその日常が織り成される場は完璧なるリアル-電脳空間。エウレカAOに電脳コイル並みの説得力があればな~。あまりに完成された世界観なのでフォロワー作品を見ないですね。
まぁ、真新しいSFかと言われればそんなことは無いかもしれないし、全編見てストーリーに無駄が無いかって言われたら「後半どうかな~」とは思います。ただ言うまでもなくエウレカAOと比べるのは失礼に当たる。そして何より折笠先生は流石である。