「やあぁぁ!」
明日香は棍棒をフルスイングすると
バキッと音と共に目の前の敵が倒れると
明日香の周りに敵の姿はなかった
見渡すとたくさんの死体が転がっていた
「ふぅー!これで99人目かな」
明日香は額の汗を左手で拭う右手の棍棒は血で真赤に染まっていた
汗をふき終わると
視線を本陣側に移した
敵は本陣前で時間を稼いでいた
手際よく防衛陣を組むと
応戦をはじめた
しかし、時間と共に数は減る一方だった
数は300にも満たない
サカエ軍の猛攻撃を前に次々と倒れる
そんな中猛攻撃を凌ぐ騎士がいた
槍を巧みに操りサカエ軍を次々と撃破していた
その騎士を見て私は驚きを隠せないでいた
「まさか…」
明日香は棍棒を構えると前に進む
「そこまでだ!」
明日香の声が響き渡ると騎士は明日香の方を向いた
「もう誰も傷つけさせない…私が相手だ!」
そこにいたのは懐かしくも嬉しくない
人物
セシル…私の元部下
私を見てセシルは部下を手で制すと前に進み出した
私は棍棒をグッと持ち直した
するとセシルは立ち止まると私に向けて口を開いた
「久しぶりですね…隊長…」
「本当に…だけど、今はあなたの隊長ではないわ」
「…………」
沈黙が流れるとセシルは槍を構え
私に向けた
「私は昔とは違う!」
「まあ…」
セシルの言葉に私はニヤリと笑う
「じゃあ相手してあげるよ」
私の言葉を聞いてセシルは馬の手綱を
握ると私に向かって走りだした
「ここで終わりにする」
「甘いなぁ」
「なに!…うわぁ…」
セシルが突き出した槍を私はかわすと
私は槍を掴んで彼をそのまま馬から引きずりおろした
馬から投げ出されてセシルは体を地面に打ち付けたがすぐに立ち上がると
私に手を向けて術を放った
火の玉が私に対して飛んでくる
私はそれを棍棒で打ち返した
セシルはそれを横っ飛びでかわそうと地面を蹴った
「かかった!」
すかさず私はセシルに一撃喰らわそうと走ろうとした。
するとセシルはかわす間際に私に対して持っていた槍を投げつけた
それにより一瞬動きが止まる
「危なかった…」
「ふふ……」
セシルは腰の剣に手をかけるとゆっくり鞘から引き抜き私に向けた
相変わらず手入れだけは行き届いている
昔とは全く変わらくて私は自然と笑みがこぼれた
そんな私にセシルは不快感をあらわにしていた
私は棍棒を構えると、セシルは剣を握りしめた
私は棍棒を手に走りだすと、セシルも私に向かって走りだした
互いに武器を打ち付けるながら二人はどんどん移動していた
私が振り下ろした棍棒を剣で受け止め
ながらセシルは術を私に放った
お腹に衝撃がかかり私は大きく飛ばされたが
空中で回転し地面に着地した
「中々やるね~」
「負けるわけにはいかないんだ」
するとセシルは私に向かって走りだしてきた
「今度は私の番だよ!」
すかさず私は棍棒を片手に術を唱えると
神速でセシルに突進した
術で30秒だけ強化した脚力で歩み出す。
しかし、鎧を失ってるためか効果は普段の半分らしく
容易に振り下ろした剣が私を捉えた
「見えた…そこだ!」
「いゃあ!」
セシルの剣が神速中の明日香を捉えた
目の前に迫る鋭い刃物に明日香は悲鳴を上げたが
明日香はニヤリと笑った
「ごめんね…セシル、私の勝ちだよ」