槍で胸を突かれた松原はその場に倒れると同時にホラーの姿から元に戻った
からん、からんと音を立てて手から銃を落とした
「まだ…まだ…私は、やれる」
松原は最後の力を振り絞り右手を伸ばす
銃に手が届くときだった
松原の右手を明日香が優しく掴んだ
顔をみあげると明日香は顔を横に振る
それを見て松原は全身の力が抜け落ちたように目を閉じた
「なつみい…」
「やっぱり…あきちゃが!」
「明日香…」
「あきちゃじゃないよ…これは…私の…意志だから…」
明日香に対して語りだした松原だったが、もう最後の時を迎えようとしていた。
「私は…卒業してないから…ずっとアイドルのままでいられる。」
「なつみい…」
「明日香…大好きだ…よ」
「うぅ…うぅ…グスン…スン」
明日香は泣きながら松原を抱きかかえた
明日香の手を握っていた手がゆっくりと落ちるのを見て
明日香は顔を胸に埋めた。
「あきちゃ…あなただけは…絶対に…私が止めて見せる!」
明日香は涙をふくと顔を上にあげた
その時気配を感じ明日香は振り返った
「お前は!」
「やっと…見つけたよ…明日香…」