前回の記事で書いた私の理論通りのデータが出ていたので、グラフにして載せることにした。私の円高不況論にぴったりの結果だ。円高だから、コストの低い海外に出ていくのは当たり前のこと。一企業が生き残るために国内労働者は見捨てられる。国内では本社機能くらいのものしか残らない。
これは、円高が不況を招くほんの一例にすぎない。通貨高というのは、それだけ産業競争力の重荷になる。だから、前回の記事では、円高を”足かせ”と表現した。しかも、それがプラザ合意によって日本に課されたものだから。日本人は無知だったのか、物が言えない弱い立場だったのか。
最近は日に日に欧米からの円安誘導批判が強まっている。それだけ通貨高というのは嫌なものなのだ。麻生財務大臣は、次の2月15日のG20で各国からの”円安誘導”批判について反論するそうだ。
円安誘導ではなく、円高是正だ。正当なことをしている。今まで国力が下がっているのにどんどん円高が進行してきたことの方が不思議だ。それこそバブルでしょ。だから私はこれを”円高バブル”と呼んでいる。そのまま行けば、いつか必ず崩壊する。
今私が最も気になっていることは、先日のダボス会議でブレイナード米財務次官が、「各国政府は為替市場でのゲームのルールに引き続き従うだろう。」と発言したことだ。”ルール”とは、為替の変動相場のことを指しているのではないかと推測している。情報が少ないから推測しかできない。長年続いてきた現在の為替ルールに議論が及びかねない現状になっているのかもしれない。
しかし、”ルール”は継続されるようだから、まだ現在の為替秩序は保たれているということだろう。しかし、これから先、”金融緩和戦争””通貨安戦争”なんて段階に世界が突入すれば、もう為替秩序は保たれないとして、”ルール”は変更されるかもしれない。
