Not real
今日は着ぐるみを着てアルバイトをする。
アルバイトだけれど、
事前にそれなりにきつい練習をしてこの日を迎える。
着ぐるみの中なのになぜか笑顔でいなければならないし
人間はたいして好きではないけれど
親しげに手を振らなければならない。
きっとこの仕事は向いていない。
では、なぜこのアルバイトをしているのか
このアルバイトはただの踏み台にすぎない。
私は叶えたい夢がいくつかある。
そのためには時々こうして辛い仕事を乗り切らなければならない。
通勤途中にみる、
何も悩みがない無垢な子供に嫉妬してしまう。
毎日何をして遊ぶかだけを考えて生きている幼子が
本当に羨ましい。
そんな彼らもいつか私のようにやりたくないことも
我慢してやらなければいけない日が来る。
なんて言っても100%理解はしてくれないと思うが…。
着ぐるみの仕事はつらい。
どんどん息が苦しくなってくる。
私を見る視線に耐えられない。
喉が渇いてきた。
私はこんなところで一体何をしているのだろう。