いきなりですが、以下の会話文を読んでみてください。
Aさん、Bさんと一緒に、Cであるあなたがいるとしましょう。
A: Here, I've got some chocolates. Do you want some?
B: Yum! I love chocolates. Thanks.
C: Thank you. I'll have one.
B: Let me see... I don't know which one to pick.
A: Choose wisely. It's your life.
B: Hahaha. That's scary.
That's how your mama views the world, huh?
A: Of course. Hahaha.
B: Then you must have a low IQ.
A: Well, sadly I'm not a genius. But not as stupid as Gump.
B: Hey, he's not just a stupid. He's done so much!
A: "Stupid is as stupid does." Hahahaha!
B: Hey, did you know there was actually a teenager who run
all the way from New Jersey to San Francisco?
I heard that guy inspired his running scene..
会話についていけましたか?
多くの方は、こう思ったのではないでしょうか?
A: Here, I've got some chocolates. Do you want some?
B: Yum! I love chocolates. Thanks.
C: Thank you. I'll have one.
(わーい、チョコレート!これにしようかな)
B: Let me see... I don't know which one to pick.
A: Choose wisely. It's your life.
(え?なんでチョコレートを選ぶことから「人生」の話になるの?)
B: Hahaha. That's scary.
That's how your mama views the world, huh?
(scary? mama? なんの話?)
A: Of course. Hahaha.
B: Then you must have a low IQ.
(なんでIQが出てくるの? しかもlow?)
A: Well, sadly I'm not a genius. But not as stupid as Gump.
(Gump?)
B: Hey, he's not just a stupid. He's done so much!
A: "Stupid is as stupid does." Hahahaha!
(何それ?しかも笑ってるし…。面白いの?)
B: Hey, did you know there was actually a teenager who run
all the way from New Jersey to San Francisco?
I heard that guy inspired his running scene..
(?????????)
まさに、Lost in Conversationです。
ゆっくり話してくれているのであれば、
途中で話を遮って分からないことを聞くことも出来ますが
AさんとBさんがネイティブだったら
そんな隙も与えないくらいのスピードで会話が進んでしまいます。
それに、空気を読まずに
なんでもかんでも質問するのも悪いですよね…。
この場合、あなたの英語力がどうであろうと関係ありません。
映画「フォレストガンプ/一期一会」の知識がないと
どんなに英語力があっても二人の会話にはついていけないのです。
実際に、こんなに短い会話中にも映画の情報が沢山含まれています。
A: Here, I've got some chocolates. Do you want some?
B: Yum! I love chocolates. Thanks.
C: Thank you. I'll have one.
B: Let me see... I don't know which one to pick.
A: Choose wisely. It's your life.
(この洋画で一番有名なセリフに
"Mama always said life was like a box of chocolates.
You never know what you're gonna get."
というものがあります。
Aさんは自分が持ってきたチョコレートと、この映画のセリフを
関連付けて、会話を展開しているわけです。)
B: Hahaha. That's scary.
That's how your mama views the world, huh?
(そのセリフの意味は
「実際に食べてみないと、見ただけでは
チョコレートの中に何が入っているのかは分からない。
人生も同じで、実際に生きてみないと分からない」ということ。
このセリフの意味を元に、Aさんは
Bさんが選ぶチョコレートがBさんの人生だ、と言っています。
たかがチョコレートを選んでいるだけなのに「それは怖いな。
良いチョコレートを選ばないとな」という思いで
Bさんが「That's scary.」と言っているのでしょう。
そして、セリフの"Mama always said"の部分にかけて
Bさんが「お前の母親がそう思っているのか?」と聞いています。)
A: Of course. Hahaha.
B: Then you must have a low IQ.
(ふざけて「もちろん」と言ったAさんに対して、Bさんは
「Aさんの母親はそう思っている=主人公の母親と同じ」、
つまり「Aさん=主人公」とふざけて
低いIQを持っていた主人公にかけて
「じゃあ、お前のIQは(主人公のように)低いんだろうな」と
言っているのです。)
A: Well, sadly I'm not a genius. But not as stupid as Gump.
(初めてこの映画の具体的な詳細が語られました。
ガンプというのは主人公の名前です。)
B: Hey, he's not just a stupid. He's done so much!
(作中でガンプはフットボール選手になったり
ベトナム戦争で素晴らしい功績を残したり、有名な卓球選手になったり、
海老の漁業を大成功させたり。。と
低いIQでありながらも素晴らしい結果を残していきます。)
A: "Stupid is as stupid does." Hahahaha!
(これも作品からのセリフです。
賢い人でもバカなことをすれば、バカなのよ。という意味。
いつもバカにされているガンプに、母親が優しく言うセリフです。)
B: Hey, did you know there was actually a teenager who run
all the way from New Jersey to San Francisco?
I heard that guy inspired his running scene..
(作中でガンプは初恋の相手に失恋します。
そして、そのショックから逃れようと
何万マイルもひたすら走るシーンがあるのですが
そういった事例が過去に実際あったという話になっています。)
アメリカという国において映画というのは大きなカルチャーで
それは日本人の私達が思うよりも、
ずっとネイティブの生活に密着しています。
事実、上記の例のように
普段の会話中に「映画」の話が出るのはよくあること。
「あの映画観た?」という感じで話されることもありますが、
特に多いのは、上記の例のように
有名な映画のストーリーやセリフを上手に利用して
会話中に言外の意味をもたらすこと。
それが、英会話の楽しみ方でもあるのです。
(また別の機会にお話をしますが
専門家は、日本語の会話よりも英語の会話は
そういった知的な情報交換を楽しむ場だと分析しています。)
ちなみに、英語版「妖怪ウォッチ」26話でも
"Good Will Hunting" より
"How do you like them apples?" という有名なセリフが
使われています。(13分10秒目より)
Disney映画でも、よく他映画の名セリフが使われていますよ。
(ちなみに妖怪ウォッチはDisneyチャンネルでの放送です。)
そういうところも楽しめるようになると
きっと、今までどれだけの要素を理解せずにいたのか
きっと驚かれると思います。
そう、英語力があっても
こういった文化的な知識がないとダメなんです。
ですから、一度きちんと時間をとってこちらの記事を読み、
色んな映画とその名セリフの知識を蓄えておいてください。
今日も読んでくださってありがとうございます。
ミツイ 直子
