【30代 本当の船出】
 
たまたま手にとった本の前書きにこんなことが書いてあった
 
うう~ん そうそうそうこの気持ちすごくわかるなー!!
30代も後半に突入した今、「さてこれからどうしようかな・・」という
学生のときに進路を考えていたときと同じような感覚があり(遅すぎ!?)
 
自分の内なる声、スル―せずに生きていきたいですね。
 
---------------------------
20代を船出の時と心得ている人も多いが、形の上での船出でしかないと思う。
 
成人式で「これからは一人前の大人としての責任と義務で・・」と祝福を受ける。
結婚式では、誰かが祝辞で「これからの人生、二人力を合わせて乗り切る。
そのための船出であります。」などと
船出船出という。
 
これは形の上での船出である。
本人は船出と意識して始めたのではない。
深く考えてはいないのだ。
あれよあれよというまに、現象の方が起ってきているにすぎない。
 
外からの嵐が去って、本来の自分に戻れる時が30代だ。
 
そのときになって自分の声がやっと聞こえ、心が見えてくる。
「いったい自分はこれでいいのかしら・・」
「自分の人生って何かしら・・」
自分への問いかけが始まる。
日々その声は大きくなり、何かをせずにはいられない衝動を伴ってくる。
 
できるという確信はないままに、はばたく日のための準備を始める。
 
誰にも気づかれず、ひそやかに。
 
手始めに地図を買い、船出に必要な品々を調べ、
どういうコースで、何をすればいいのかを考え、思考錯誤を繰り返す。
 
 

 
たった一人で出発することに心もとなくなりながらも、
今のままではいけない、
自分は自分の人生を築かねば、と思い始める。
 
それは結婚した人も、仕事を続け一人で生きている人も同じこと、
内なる声に耳を澄ます時間は必ずやってくるのだ。
 
 
~「女30代 決断のとき 」下重暁子より抜粋~