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ドリームハウス南蘭得 - 秩父とダムと鉄道と。

守備範囲→→秩父、土木施設(ダム)、鉄道(模型)。
鉄道模型は主に、JR北海道、副都心線系統、横浜市営…。
また、1~2か月に1回程度「秩父紀行」を投稿します(予定)。

こんばんは。

最近いよいよ研究生活がスタートしたのですが、論文研究って難しいですね。

進捗報告会では「指示した通りのことが出来ていない」だとか全員が散々言われ、私もそれなりにちゃんとやったつもりだったのですが「問題の本質から考え直した方がいい」と言われてしまい、心は折れまくり。このゴールが見えないモヤっとした感情といつまで付き合うことになるのか、不安でいっぱいです。

 

さて、そんな疲れた心を癒してくれるものといえば…

もちろん、ダムですよね。

 

ということで、

JR蘇我駅から高速バスに乗ること1時間。

千葉県君津市の山奥にある「片倉ダム」にやってきました。

 

おや…

ダム湖が満水のようで、常用洪水吐から越流しています。

越流の勢いがちょうどよく、なかなか美しいですね。

 

増水時などの洪水調節用に使われる放流設備は、一般的にはゲート (水門) が付いていて必要に応じて開閉するタイプが多いのですが、

ここは「自然越流式」と呼ばれるゲートが無いタイプが採用されていて、名前のとおり増水すると勝手に越流する仕組みになっています。

 

こうしてしっかりと越流しているのを見るのは初めてなので、テンション上がります笑

 

ちなみに、いま越流している部分が常用洪水吐で、左右のもう一段階上にある穴が非常用洪水吐です。

常用洪水吐でも処理できないくらい増水すると、非常用洪水吐からも越流し始める、という仕組みですね。

 

私が好きな秩父4ダムでいうと、合角ダムの構造に近いですかね。

 

高さは42.7 mなので大した規模ではない (これでも千葉県管理のダムでは最大のようです) のですが、

やはり常用洪水吐から越流していると迫力が違いますね。

 

左上からも水が放出されていますが、

あそこが利水放流管のようなので、満水でない時はあそこだけから放流するのでしょうね。

 

ダム湖は笹川湖と言って、地図で見るとけっこう複雑に入り組んだ形になっています。

釣りの名所のようで、ボートで釣りをしている人がいっぱいいました。

 

釣りもいずれは趣味にしてみたいものですが、なかなか手を出す機会がないですね。

あと、最近熊に突然襲撃される夢を見て、その翌日にYouTubeのオススメで釣り人が熊に遭遇する恐怖体験の動画が出てきたので、

不吉なものを感じて山奥に行くのがそれなりに怖くなりました。

…もう私が好きな秩父の山奥には一人では行けないかもしれません。(←これはたぶん嘘

 

その点、千葉は熊がいないので安心ですね笑

 

【 片倉ダムのプロフィール 】

■河川名 : 小櫃川水系笹川

■型式 : 【G】重力式コンクリートダム

■ゲート : 自然越流×4門

■堤高 (高さ) : 42.7 m
■堤頂長 (幅) : 154.0 m
■総貯水容量 : 841万 m³

■管理者 : 千葉県

■着工~完成 : 1994年~2002年

■目的 : 【F】洪水調節 / 【N】河川維持 / 【W】上水道用水

■アクセス:

「君津ふるさと物産館 (千葉・東京方面/鴨川方面) 」バス停 から徒歩5分

※データ引用元: 「片倉ダムのかたちとしくみ」 (ダム横の案内板)

 

この後は、雷雨に巻き込まれながら山道を1時間ほど歩いて亀山ダムに向かいましたが、

その話は別記事にします。

 

今日もご覧いただきありがとうございます。

 

マイクロエースから発売された富良野・美瑛ノロッコ号を導入しました。

 

ノロッコ号は8年前に1度だけ乗ったことがありますが、当時とは機関車のデザインが変わっています。

いかにもノロそうな名前ですが、意外とスピードを出して走っていた記憶があります。

 

簡単に紹介していきます。

 

DE15-1535

カラフルなデザインが印象的。2019年からの新しい塗装のようです。

製品ではアーノルドカプラーですが、TNカプラーに付け替えています。

 

反対側。

綺麗に印刷されています。

 

オハテフ510-51

 

客車側の連結器はすべてJC6377のTNカプラーに換装しました。

間隔も良い感じ。

 

オハテフ510-2

 

オクハテ510-2

この車両のみカプラーとスカートが干渉するため、取り付けには軽加工が必要でした。

 

富良野行きの列車はこちらが先頭になります。

 

ノロッコ号も魅力的ですが、私が再現したかったのはコレ。

カッコいいっすね (語彙力)

 

北海道の客車や気動車は編成の自由度が高いのが魅力ですよね。

色々な車両と共演させて楽しめそうです。

 

今日もご覧いただきありがとうございます。

※記事中で震災遺構を撮影した写真を1枚使用しています。ご了承ください。

 
昨日(2021/4/3)は、
有安杏果さんの「サクライブ弾き語りツアー2021」の仙台公演を見に行きました。
 
せっかく東北にお邪魔するので、現地のことを学んでから帰りたいと思い、
 
ちょうど今年は震災から10年の節目の年ですし、
私自身も土木系を学んでいる者として、自分の目で被災地 (被災地って言葉、後ろ向きな感じでなんか嫌ですよね。個人的には復興途上地とかの方が良い気がします。) を見てみたいと思ったので、
 
三陸エリアの震災遺構など復興関係の施設を巡ってから帰ることにしました。
 
震災遺構は当時の状態が本当にそのまま残されていて、
ブログの素材として写真をペタペタと貼るのはあまり良くないとも思ってしまったのですが、
1枚だけここに記しておきたいものを載せておきます。
 
これ、学校の校舎の「3階」です。
津波に飲み込まれ、泥だらけ傷だらけになった車が、
ここに流れ込んだまま残されています。
 
よく東日本大震災の津波の怖さを伝える方法として、
”十何メートルの津波”
などという表現が使われています。
数年前には、津波の高さを示す広告が渋谷に出て話題になったりもしましたね。
 
そういった高さを示す表現を聞けば、めっちゃ高いんだなぁとか、実際に来たら怖いなぁとか、
誰しもぼんやりとした恐怖心を抱くはずです。
 
でも、それが
「十何メートルの高さの津波」
という言い方ではなく、
 
「学校の3階に自動車がなだれ込んでくる勢いの津波」
だと言われたら、
どう感じるでしょうか。
 
少なくとも私は感じ方がだいぶ違うなと思いました。
 
「高さ」も必要な情報ですが、「勢い」の情報があるか無いかでは、
インパクトというものが全く違ってきます。
 
 
伝え方による感じ方、受け取り方の違いは、
今回のサクライブ2021でも強く感じたことでした。
 
今回のライブは「弾き語りツアー」と題し、バンドメンバーなしの完全ソロライブ。
今までのライブでもソロで弾き語りをする場面はあったものの、
弾き語りが合うような落ち着いた曲のみの演出だったので、
すべてギターorピアノで弾き語りをするのは今回が初めてでした。
 
バンドによるライブでは、
一体感や重みのある迫力のある演奏に歌声、そしてダンスなどのパフォーマンスが重なり、
全部が引き立てあって一つの曲という作品が完成していました。
 
一方で引き語りだと、
歌声が「主役」という役割がはっきりしているな、と私は感じました。
有安杏果さんの歌声や歌詞の本来の良さがより活かされて、
一つ一つがしっかりと伝わってきた感じがしました。
 
もちろんどっちが良いとか悪いとか思ったわけではなく、
弾き語りを聞いてからバンド演奏も聞きたいと思ったし、
その一方で弾き語りだけのライブもまた聞いてみたいとも思ったのでした。
 
同じ歌詞でも、乗せるメロディが違えば、感じ方がこんなに違う。
歌詞に限らず、同じ事実でも、
伝え方が違えば、ライブで感じたときと同じくらい、
受け取り方は全く違うのでしょうね。
 
 
東日本大震災の際、
大津波警報が発令されたときに直ぐに逃げなかった人の理由として、
最も多かったのは「過去の津波で大丈夫だったから」だそうです。
 
過去の教訓を活かすことは大事ですが、
 
「被害に合ったから危ない」
ではなく
「被害に合わなかったから大丈夫」
という逆の発想が、結果的に悲劇を招くのは恐ろしいことです。
 
さらに、それがただの伝言ゲームになってしまった場合も、
同じようにせっかくの教訓を逆効果にしてしまうかもしれません。
 
これだけ長々と綴っておいて結論は当たり前のことなのですが、
ものごとを色んな視点から見つめ直して、比較してみたり、
本当に伝えるべきことや伝える方法は何かを考えたりすることは、
すごく大切なことだと、改めて気づかされました。
 
…でも、当たり前と書きましたが、
言われれば当たり前のようなことでも、普段の日常を振り返ってみると、
意外と忘れていたり出来ていなかったりするんですよね。
 
まあ、何回忘れてもその度に胸に刻み直すことが大事なんでしょうけどね笑
 
なので、備忘録としてここに書き残しておきました。
 
 
長くなりましたが、今回はこの辺で。
今日もご覧いただきありがとうございます。