まずは「電子化」から | 会計事務所応援 ブログ

まずは「電子化」から

みなさん、こんにちは。

私はこれまであまり深く考えずに、
曖昧に使い分けていたのですが、

どうやら「電子化」と「デジタル化」は、
一段階違うステージを
表現しているのだそうですね。


■電子化
 =紙媒体等を電子データへと変換すること

■デジタル化
 =電子化したデータ等を効率的、有効的に活用すること

文字にしてみると
その違いが明確になります。


世間では、
DX(デジタルトランスフォーメーション)、DXと
よく耳にしますが、

税理士業界(顧問先も含む)において、
これから本腰を入れて
取り組んでいかなければならないのは、

まずはその第一歩となる
「電子化」の部分ではないでしょうか。

いわゆるペーパーレス化です。


遡ること15年、20年以上前から、
会計事務所業務のペーパーレス化は、
何度となく話題にあがっていました。

ところが、
複合機やストレージツールの購入こそ進んだものの、

「オフィス内に巨大書庫スペース」

「通路や机の上は書類の山」

といった環境が
劇的に変化した印象はほとんどありません。


中には世代交代のタイミングで、
二代目の先生が大ナタを振るい、

あるいは開業当初からペーパーレス前提の、
サービスラインナップを敷き、
成功をおさめる事例にもめぐり逢いました。


とはいえ、実態は
まだまだといった状況ではないでしょうか。


実際に私自身、

所長をはじめベテラン職員層と、
二代目候補の先生を主軸とする若手職員層とで、
ペーパーレスをめぐる攻防を繰り広げるシーンに
何度も遭遇しました。

「ついていけなくなる
 お客様や職員(所長含め)が出ては困る」

「このまま放置していては
 時代に取り残されてしまう」

両者の言い分は、
至極ごもっともなことだと思います。

ただ、
お客様や職員がついてこれるこれないの評価を、
“0か100か”で下してしまうのは、
いささか乱暴な気がしてなりません。


昨今、仕事や生活上で
スマホもPCも一切触らない
経営者や経理担当者の方は、
極めて少なくなっているのではないでしょうか。

これは会計事務所側も同様です。

「ソフトやハードの
 操作の仕方がわからない」

「紙でないと、
 チェックがしづらい」

「現物がないとサービスの価値が
 下がっているように思われる」

そんな意見もあるでしょう。

それらの議論は、
ペーパーレス環境が浸透していく過程で
徐々に消えていくものです。

要するに、進めてみないことには、
良いも悪いもないのです。


“完全でないならやらない”

ではなく

“まずはやってみて、
 面倒な部分は少しずつ改善してゆく”

というのが
正解なのだろうと私は思います。

それだけのメリットが、
「電子化」、「デジタル化」を
進めた先には間違いなくあるのです。

背中を押すようなタイミングで、
電子帳簿保存法の改正もありました。


“思い切って変える”には
絶好のチャンスだと思いませんか。

みなさんの事務所ではいかがでしょうか。
 

 

 


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