
規模の維持も楽じゃない
みなさん、こんにちは。
昨年10月にも当ブログで取り上げましたが、
今や10~20名規模の会計事務所の運営、
とくに人材の確保において
厳しい局面を強いられていることを痛感します。
家族経営でもなく、
そうかといって十分な組織とも呼べない中間的な構造が、
業界全体の深刻な人手不足の影響をもろに受けてしまい、
質も量も保てなくなってきているのです。
顧客を増やせば、
業務が追いつかなくなる。
かといって、
顧客が自然増していけば、
職員の待遇にも影響を及ぼしかねない。
苦しい状況です。
そういう意味では、
現段階で攻めの拡大に
思い切り舵を切ることのできている事務所は、
幸せなことなのではないかと
思うようになりました。
それだけ「増やしたくても安心して増やせない」のが、
全国的な会計事務所の実情なのです。
気が付けば、
お客様も職員も税理士先生ご自身も、
「引退」を意識せざるをえない年齢に達していて、
そのことが
右肩上がり思考にブレーキをかける
要因になっている気もします。
果たして、新規契約をストップして
一旦その場をしのぐ対策は
吉と出るのでしょうか、
それとも凶と出るのでしょうか。
先日初めてお話しさせていただいた、
某地方の税理士先生(相続専門)が
こんなことをおっしゃっていました。
「私は、正社員を採用しないと
日常的に業務が回らなくなるような、
案件数まで拡大するつもりも、
ハイリスクハイリターンの大型案件を
受けるつもりもありません。
地元でも採用できる
3、4名のパート職員さえ確保できれば
回していける質と量を意識して、
比較的リーズナブルな報酬体系で、
喜んでいただける顧客だけに絞って、
地道にサービス運営してきました」
とのこと。
小規模で安定的に運営していくために、
業務の標準化を意識しつつも
固定費のかかる内部の人的リソースは最小限に。
その一方で、同業も含めた
士業ネットワークを徹底して充実させ、
外部において
「いつでも案件を紹介してもらえる体制」
「困ったときには、業務の一部を
フォローしてもらえる体制」
を維持するために、
常に気を配っているのです。
「あれもこれもと欲張らない代わりに、
そこまでピンチに陥ることもない。ふふふ」
と余裕さえ感じられる方でした。
ビジネス成功の尺度は人それぞれ。
みなさんの事務所ではいかがでしょうか。
■■エヌエムシイ税理士法人業務改革実例セミナーお申込み受付中!■■
- 2023年07月04日(火) 13:30-15:00
- 2023年07月19日(水) 13:30-15:00
- 2023年08月22日(火) 13:30-15:00
詳しくはこちらから
https://nmc-ao.jp/seminar/consulting/
良かったら、毎日1回クリックしてください。