Easy come, easy go | 会計事務所応援 ブログ

Easy come, easy go

みなさん、こんにちは。

 

私たちは、2021年、2022年と、

「エヌエムシイ税理士法人実践事例公開セミナー」

と題して

全国の会計事務所様向けに
Webセミナーを実施してまいりました。

全部で28回の開催。

合計で556事務所、645名の方に
ご参加いただいております。


ご好評により、今年も4月より、
内容をリニューアルして

後日みなさまにご案内予定です。

お楽しみに

過去のセミナー案内はこちら
https://nmc-ao.jp/seminar/consulting/


さて、税理士先生や幹部職員様に、
多数ご参加いただいている当セミナー。

講師を務めます税理士佐藤、私木村の両名が、

ご希望の参加事務所様に対して、

もれなく個別ZOOM面談を
実施させていただいているのが特徴です。

私自身、この2年の参加者様のうち
約3割にあたる“169事務所”の
税理士先生や職員の方との面談を行いました。

1日で3事務所様から、
ご相談をお受けする日もあったほどです。

相談内容に共通するのは、

ほぼ全て「人材不足」に起因する問題。

さらにその根本的な要因を紐解くと、

10年前、15年前の仕事のやり方を
ずっと変えられずにきたことによる、
事務所運営体制の劣化が強く感じられました。

このことは、
1事務所としての問題ではなく、
業界全体が抱える問題として
とらえるべきなのかもしれません。

誤解を恐れず表現するならば、

かつてと比べて、

“古臭い”業界の代表格として、
認識されてしまっているのかもしれません。

それらを払拭する方法の一つとして、
業務のデジタル化が提唱されています。

私も、それはその通りだと思います。


ところが、相談いただく方の多くに、

導入の候補となる

“デジタルツールのスペック”ばかりに
目が奪われてしまっている実情があります。

とくに、現状をなるべく変えない環境を、
第一優先に思い浮かべてしまうのです。

 

変わりたいのに、

変わらない選択肢を選ぼうとしているのです。

これでは、アップデートされるのが
道具に限定されるだけで、
利用する『人』自体はほとんど変わりません。

それで一番恩恵を受けるのは、
デジタルツールを提供する会社であり、
決して利用者である会計事務所にはなりません。


ところが、私もその類かもしれませんが、

私たちはつい「ひょっとして、道具が人を
変えてくれるのではないか...」

とつい甘い期待をしてしまって、
失敗を繰り返してしまうのです。

事実、そんなイメージを抱かせる広告が、
世の中にはあふれかえっています。

しかし、道具は人を変えるための
プロセスの一部分でしかなく、

結局その道具の使い方を通じて、
仕事のやり方も意識を変えるのも対象は人。

そこが一番難しいのです。

健康食品をいくら摂取しても、
それだけで健康にならないのと同じです。

道具の購入が1だとしたら、
そこから先の9を実現できるかどうかが重要で、
スペックは二の次三の次なのです。


とは言え、人は弱いもの。

「すぐに業務効率化を実現できる手法はないの?」

 

「カンタンにいい人が採用できる方法はないかな?」


そんな気持ちになるのもわかります。

しかし、結局近道などないのです。

なぜなら、
変わらなければならないのは、
事務所でいま働いている

職員お一人お一人であり、
所長先生ご自身だからです。


セミナーでもお伝えしていますが、
私たちの事務所改革も、現在のかたちになるまで
10年以上の歳月をかけています。

ある日を境に劇的に変わったという話を

どこかで聞くと、
私はフィクションではないかと思ってしまいます。

地道に改善、改善と続けてきたら、
振り返ってみると
結果的に大きく変わっていたというのが
真実ではないでしょうか。

多少時間はかかっても、費用はかかっても、
痛みを伴っても、結果を出したいという意識の先生は、

その後、私たちが想像していた以上の
成果を出されています。

おそらく過去に、

“easy come, easy go”

の経験をお持ちだからなのだと思います。


問題意識の高まる今この時こそ、

今年中に絶対に実現すべきことを
決めるタイミングではないでしょうか。

 


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