いまのうちから... | 会計事務所応援 ブログ

いまのうちから...

みなさん、こんにちは。


「これまで20年、
 自分自身のために顧客拡大、職員増員と
 拡張路線でやってきたものの、

 これから10年は、
 いままで頑張ってくれてきた
 次の世代を担う若手税理士先生と職員が

 食べるのに困らない顧客と仕組みを残すために
 時間を使っていきたい」

と、先日お会いしたとある税理士先生。

まだ50代前半で事業承継準備とは、
ご年齢からすると少しお若いような気もしますが、

こういったお考えの税理士先生に
お会いすることが時々あります。

昨年も、50歳前後の
某大手税理士法人代表社員の先生が、

「4、5年後を目標に、次の代表候補に変わっても
 盤石な組織体系を構築していきたい」

というお話しを聞きました。


決して気力を無くしてしまっていたり、
重いご病気を患っているわけではありません。


前者の先生は、
ご自身でずっと前から思い描いていた
税務会計とは違った世界のビジネスに
そろそろ本腰を入れたい。

後者の先生は、
ご自身が事務所を引き継がれた時の苦労を、
次の継承者にはできるだけ軽減してあげたい。

ご自身も、気力体力が衰える前に
気持ちにも時間にも余裕の持てる
生活スタイルを確保したいというお考えでした。


「死ぬまで現役!」という、
これまでのベテラン先生にとっては
ごく当たり前の考え方も、
年齢とともに変化しているように感じられます。


私は、両税理士先生とほぼ同年代ですが、

バブル崩壊後の就職氷河期を経験してきた私たちは、

もしかしたら、
あまり希望的、楽観的観測に基づかず、
つねに「慎重に」「確実に」という思考で
組織や社会を見ているタイプが

多いのかもしれませんね。


10年前、20年前は、
比較的ご高齢の所長先生が
大病を患われたり亡くなられたりすることで、
その後の対策が何も打たれておらず
お客様も従業員も大混乱に陥るケースがよくありました。

しかし、いまや事務所のM&Aが
活発に行われていますし、
血縁者だけでなく
年代の違う複数の税理士資格者で組織化されている
会計事務所や税理士法人が大幅に増えました。

ずっとサービスを継続してゆく、
お客様も従業員も守ってゆくという意味では、
当然のことかもしれません。


昨年お亡くなりになられた80代の税理士先生は、
以前お会いしたときに
こんなことをおっしゃっていました。

「私は親父から二代目として
 事務所を引き継ぐことになって、

 もうその日から次の代に
 引き継ぐ準備をしろと言われてきました」

そして、大きなトラブルもなく
見事に三代目へと引き継がれていきました。

もしかしたら
「いまのうちから...」という思いに、
早すぎるということはないのかもしれませんね。

みなさんの事務所では、いかがでしょうか。

 

 

 

エヌエムシイ税理士法人実践事例公開セミナー(次回は4月20日に開催)
お申込み受付中!

https://nmc-ao.jp/seminar/consulting/

 


にほんブログ村   税理士 ブログランキングへ   F2ブログランキング
良かったら、毎日1回クリックしてください。